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◆米労働市場の弱さが表れ、米市場大幅安
2024.09.09 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 36,391.47 -265.62
TOPIX 2,597.42 -23.34
グロース 643.88 -12.70
NYダウ 40,345.41 -410.34
ナスダック総合 16,690.83 -436.83
S&P500指数 5,408.42 -94.99先週末の米国市場は、労働市場の弱さを受けて、3指数揃って大幅安となりました。
週末発表された8月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が14.2万人増と予想の
16.0万人増を下回り、6月、7月の雇用者数も下方修正されました。また失業率は4.2%と前月よりも低下、平均時給の伸びも前月比から0.4%と
予想の0.3%を0.1ポイント上回る結果となりましたが、雇用者数の伸び鈍化が
嫌気された格好でダウは▲1%安、ナスダックは▲2.5%安と大幅な下げにつながり
ました。もっともFRBが9月のFOMCで利下げを敢行する期待はあるものの、それはあくまでも
米経済がソフトランディングするという前提での条件であり、これがハード
ランディングするようであれば、話は別でマーケットは利下げの期待よりも、
ハードランディングへの警戒感が強まることになります。それが週末の大幅な下げにつながったものと思われます。
セクター別では個別銘柄では不動産以外の10業種が総じて値下がり、個別銘柄では、
ブロードコムが▲10%の下落、EVのテスラも▲8.5%の下げとなり、データセンターの
スーパーマイクロコンピュータも▲7%弱の下げとなりました。ブロードコムのほか、オランダのASML、英アーム、TSMC、エヌビディア、STマイクロ、
AMD、KLA、マイクロンテクノロジー、クアルコム、アプライドマテリアルズ、ラム
リサーチなどの半導体関連が全面安となり、SOX(半導体指数)は▲4.5%の下げと
なりました。一方で、5日に決算を発表したドキュサインが売上利益ともに市場予想を上回る結果
を発表したことに加えて、第2四半期でも市場予想を上回る見通しを発表したこと
から+4%の上昇、またディフェンシブとして通信キャリアのAT&Tなども1.5%の
上昇、利下げが追い風となる住宅関連のDRホートン、レナーなども上昇しました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は265円安と4日続落となり、36,391円で大引けを迎えました。
朝方は前日までの2日間で約2000円下落していたこともあって、日経平均株価は
反発からのスタート。しかし週末に米国で8月の雇用統計が発表されることを控え、イベント後の値動きの
不透明感からこの日も持ち高調整の動きが続き、下げ幅を縮小させマイナス圏に
転じると、後場にはさらに下げ幅を拡大させ寄り天でその後は終始売り優勢の1日
でした。プライム市場の売買代金は概算で3.8兆円、値上がり銘柄数は433銘柄(26%)、
値下がり銘柄は1163銘柄(70%)と前日は値上がり値下がり半々でしたが、この日は
下落する銘柄が上昇する銘柄の2倍以上となりました。業種別ではわずか6業種が上昇。値上がり上位は電気ガス、倉庫、小売など。
値下がり上位は機械、鉄鋼、電気機器などでした。個別銘柄では、8月初旬にエントリーとなったベイカレントコンサルティングが
逆行高で3%弱の上昇となり、約2カ月ぶりに年初来高値を更新!(ベイカレントコンサルティング)
さらに前日に引き続き、5月半ばにエントリーとなったセガサミーHDも本日も上伸し、
連日で年初来高値を更新!(セガサミーHD)
また、7月下旬にエントリーとなった東映も続伸し、こちらも連日で年初来高値を更新!
(東映)
その他、8月下旬にエントリーの東宝も陰線こそ引いたもののザラバ中に年高更新と
なり、まだ年高更新とまでは惜しくもなってはいませんが、森永製菓、阪急阪神HD
も上値を伸ばし、今後期待の持てる展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。