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Market日米相場概況

◆CPIコア上昇も、ハリス氏優勢で半導体株上昇

2024.09.12 日米相場概況

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

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【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 35,619.77 -539.39
TOPIX 2,530.67 -45.87
グロース 632.14 -18.68
NYダウ 40,861.71 +124.75
ナスダック総合 17,395.53 +369.65
S&P500指数 5,554.13 +58.61

 

きのうの米国市場は3指数揃って上昇となり、ナスダックは3日続伸しました。

 

朝方発表された8月のCPIは市場予想とほぼ一致の結果となったものの、食品と
エネルギーを除くコアCPI指数の前月比伸び率が0,3%と市場予想の0.2%を
上回ったことから大幅な利下げ期待が後退し、取引開始直後から3指数は揃って
下落。

 

ダウの下げ幅は一時700ドル超となりましたが、その後ゴールドマンサックスの
ソロモンCEOが同社主催のイベントにおいて、依然ソフトランディングを予想
していると景気に楽観的見解を示したことから、売り一巡後はハイテク株を中心に
見直し買いが優勢となり下げ幅を縮小させ、プラス圏へ浮上する格好となりました。

 

また10日に開催された大統領候補者によるテレビ討論会では民主党のハリス
副大統領がトランプ氏に対して優位なディベートを行ったとの指摘が多く、
オールドエコノミーを支持するトランプ関連銘柄の多いダウの上げ幅はナスダック
に比べると小さな上げにと怒鳴りました。

 

個別銘柄では、半導体の英アームが10%超の上昇をはじめ、エヌビディアも8%超の
大幅高。

 

その他、ブロードコム、ASML、KLA、AMD、ラムリサーチ、TSMC、アプライド
マテリアルズ、マイクロンテクノロジーなど幅広い半導体関連銘柄が上昇。

 

また米大統領選でクリーンエネルギーを推進するハリス氏が優位に立ったとの
見方からファーストソーラーが15%高と急伸し、その他マキセオン、ジンコ、
カナディアンソーラー、ソーラーエッジテクノロジーズなどの太陽光発電関連株も
軒並み大幅高となりました。

 

 

 

(日本市場)

きのうの日経平均株価は539円安と7日続落、35,619円で大引けを迎えました。

 

なかなか下げが止まらない日経平均株価ですが、この日も軟調な地合いは続き、
朝方よりマイナス圏でスタートした後は、プラス圏に浮上することなく、時間が
経過するとともにじりじりと下げ幅を拡大。

 

中川日銀審議委員が秋田県で開かれた金融経済懇談会で今後の利上げ実施を支持
したことから円高が進行し、一時8か月ぶりの1ドル140円台にまでドル円が下落した
ことから外需関連を中心に売りが広がり、一時900円超の下げとなりました。

 

大引けにかけては400円ほど下げ幅を縮小させたもののこの日も安いところを
拾う動きは限られ、米市場で重要イベントが控えていることもあって続落と
なりました。

 

プライム市場の売買代金は概算で約4.2兆円、値上がり銘柄数は105銘柄(6%)、
値下がり銘柄は1523銘柄(92%)とほぼ全面安の展開でした。

 

業種別では33業種すべてが値下がりとなり、値下がり上位は鉱業、石油石炭、不動産
などで全面安の展開でした。

 

個別銘柄では、8月初旬にエントリーとなったベイカレントコンサルティングが
陰線を引いたもののザラバ中に高値を付けて年初来高値を更新!

 

(ベイカレントコンサルティング)

と、この日は33業種全面安ということもあって、年初来高値を更新した銘柄は
ベイカレントの1銘柄のみでした。

 

ただPERは14倍台に突入し、割安な水準まで落ちてきていることから、この下げの局面
は悲観的にならず、次の上昇のための良い仕込み場が来ていると考えてもらうと
良いと思います。

 

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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。


【執筆者(講師)情報】

ライター

中山まさかず

学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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