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◆自民党 新執行部の顔固まる
2024.10.01 日米相場概況 -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,919.55 -1,910.01
TOPIX 2,645.94 -95.00
グロース 652.63 -23.12
NYダウ 42,330.15 +17.15
ナスダック総合 18,189.17 +69.58
S&P500指数 5,762.48 +24.31きのうの米国市場は3指数揃って小幅ながら上昇となりました。
きのうはパウエルFRB議長が講演し、今後の利下げについて言及。
利下げを急いでいない姿勢をみせ、経済が予想通り推移すれば年内にさらに2回、
合計50ベーシスポイント(0.50%)の追加利下げを実施するという見通しを
示しました。マーケットは今回のパウエルFRB議長の講演前まで、「11月のFOMCでもさらに0.50%
の利下げが実施される」との観測が高まっていただけに、講演後からドル高、株安の
動きが強まる場面もみられ、ダウは一時400ドルの下落となりました。ただ下げたところは押し目買いも強く入り、引けにかけてダウ、ナスダックともに
プラスに転じる動きとなりました。セクター別ではエネルギー、コミュニケーションサービス、不動産が上昇率上位で、
個別銘柄では、ジンコソーラーが15%超の大幅高となったほか、マキセオンソーラーも
7%超、カナディアンソーラーも4%弱の上昇とこの日もグリーンエネルギー関連、
ハリス関連銘柄が上昇。その他、アップルの新型iPhoneの「プロ」モデルの発注から納品までにかかる時間を
もとにした需要低迷の兆候が修正されつつあるとアナリストが楽観的な見通しを示し、
買われました。一方で、直近66500ドルまで上昇していたビットコインがきのうは▲3%安となった
ことから関連銘柄のコインベースやBTC大量保有のマイクロストラテジー、クリーン
スパーク、ビットファームズ、マラソンデジタルなどは下落しました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は1910円安と大幅反落となり、下げ幅は過去5番目の大きな
下落となりました。先週末に自民党総裁選で、1回投票では高市氏優勢との報道が入ったことで、上昇
していた日経平均株価ですが、大引け後の決選投票では石破氏が勝利し、新総裁
誕生となりました。ちなみに以下が石破氏の元で発足した自民党の新執行部となります。
総裁 石破 茂 (無派閥)
副総裁 菅 義偉(菅グループ)幹事長 森山 裕 (旧森山派)
総務会長 鈴木 俊一(麻生派)
政調会長 小野寺 五典(旧岸田派)選対委員長 小泉 進次郎(無派閥)
国対委員長 坂本 哲志(旧森山派)
幹事長代行 福田 達夫(旧安倍派)最高顧問 麻生 太郎(麻生派)
幹事長は、党務全般を握り、党人事や選挙の公認などにも影響力を持ち、
国政選挙を指揮、国会運営の責任者でもあります。総務会長は、党の最高意思決定機関である総務会の運営責任者。政調会長は
党の政策の調査研究と立案を統括するポストです。以上が自民党三役で、国政選挙の実務を担う選挙対策委員長を含めて「党四役」
と呼びます。また石破氏は野党側との論戦を経て10月9日に衆議院を解散し、15日公示、
27日投開票の日程で行うことを軸に最終調整を進めていることも明らかに
しています。石破氏は財政再建(緊縮財政)、金融所得課税強化を出馬した時から明言していた
こともあって、この警戒感から大幅反落。ほぼ全面安の中、石破氏の政策絡みで、地方創成関連や防災関連銘柄などは物色、
追加利上げが意識されたことで銀行株も上昇となりました。プライム市場の売買代金は概算で6.1兆円と、前日までの2日間の上昇をすべて
吐き出す形となったため大商い。値上がり銘柄数は130銘柄(7%)、値下がり銘柄は1505銘柄(91%)でした。
業種別では銀行のみが値上がりとなり、32業種は値下がり。
値下がり上位は輸送用機器、不動産、証券などでした。個別銘柄では、7月上旬にエントリーとなったサッポロHDがザラバ中に上場来高値を
付けて年初来高値を更新!また9月初旬にエントリーとなった日本マクドナルド、8月下旬のトランザクション
などが逆行高で直近高値を更新する展開でした。この日は一時2000円超の下げとなったため、さすがに高値を更新する銘柄は限定的
でした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。