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◆冴えない決算で米半導体関連に売り広がる
2024.10.16 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,910.55 +304.75
TOPIX 2,723.57 +17.37
グロース250 640.69 +2.50
NYダウ 42,740.42 -324.80
ナスダック総合 18,315.59 -187.10
S&P500指数 5,815.26 -44.59きのうの米国市場は決算が重石となり、3指数揃って反落となりました。
前日に、医療保険大手のユナイテッドヘルスが決算を発表し、利益見通しが
市場予想に届かず売りが先行し▲8%超の下落。また、オランダの半導体製造装置大手ASMLも決算を発表し、受注額が市場予想を
大きく下回り、業績予想を下方修正したことから株価が急落。▲16%超の下げとなり、
他の銘柄にも売りが波及する展開となりました。セクター別では不動産、生活必需品、公益などが堅調だった一方でエネルギー、
情報技術、ヘルスケアなどが下げました。個別銘柄では、ドラッグストア大手のウォルグリーンブーツが売上利益見通しが
市場予想を上回ったことが好感され+15%超の上昇。またホリデー商戦が近づいてきていることもあって、百貨店大手のノードストローム
、コールズ、メイシーズ、そしてアパレルのアバクロ、ディスカウントストアの
ターゲットなどが上昇。一方で、上述した半導体のASMLが大幅安となったことを受けて、KLAやラムリサーチ、
アプライドマテリアルズ、AMD、エヌビディアなどが約5%以上下落する展開となり、
指数の重石となりました。この影響でSOX(半導体指数)は▲5%超の下落となっています。
(日本市場)
3連休明けの日経平均株価は304円高と続伸し、39,910円で大引けを迎えました。
前日の米市場ではダウ、S&P500が最高値更新で帰ってきたことや、半導体市況の活況、
為替相場ではドル円が149円台に上っていることを受けて、朝方から買い優勢のスタート
となりました。その後、高値で推移する時間が多かったのですが、後場に入り先物にまとまった売りが
出たことで、大引け前にはやや上げ幅を縮小させる展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.4兆円。
値上がりは1203銘柄(73%)、値下がり銘柄は386銘柄(23%)となり、指数の
上昇に合わせて値上がり銘柄数も7割を超える中身の伴った上昇の一日でした。業種別では21業種が値上がりし、値上がり上位は銀行、保険、電気機器など。
値下がり上位は石油、鉱業、電気ガスなどでした。個別銘柄では、8月初旬にエントリーとなったベイカレントが再び上値追いを強め、
年初来高値を更新!(ベイカレント)
また5月半ばにエントリーとなったクリエイトレストランツHDも年初来高値を更新!
(クリエイトレストランツHD)
さらに先月半ばにエントリーとなったTKCも上値追いが鮮明化8月下旬以来、1か月半
ぶりに年初来高値を更新!(TKC)
その他、東映、日油なども小幅ながら年初来高値を更新し、帝国電機製作所、
フランスベッド、コメダHD、早稲田アカデミーなどが直近高値更新となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。