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◆米市場、金利上昇が重石となりダウ続落
2024.10.23 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,411.96 -542.64
TOPIX 2,651.47 -28.44
グロース250 614.90 -17.01
NYダウ 42,924.89 -6.71
ナスダック総合 18,573.13 +33.12
S&P500指数 5,851.20 -2.78きのうの米国市場は、前日に引き続きダウは下落、ナスダックは上昇と指数まちまち
の展開でした。きのうは次回11月のFOMCでの追加利下げ期待が後退しつつある中、米長期金利が
3ヵ月ぶりに4.2%台まで上昇したことが相場の重石となり、直近高値更新となっていた
ダウは一時200ドル超の下げとなりました。ただIMF(国際通貨基金)が公表したことしと来年の米国の経済見通しを引き上げた
こともあって、取引中盤には下げ幅を縮小、ナスダックも同様に取引序盤はマイナス圏で
推移していましたが、後半にかけてプラス圏に浮上する格好で取引を終えました。個別銘柄では決算が売上利益ともに市場予想を上回る結果となったゼネラルモーターズ
が10%弱の大幅高となったほか、直近下落していたジンコソーラー、ソーラーエッジ、
ファーストソーラーなど太陽光関連が揃って反発。主力どころではマイクロソフト、アマゾン、グーグル、メタなども上昇し、指数の
押し上げに寄与しました。一方で、決算を発表した鉄鋼大手のニューコアは利益が市場予想を下回ったことが
嫌気され▲6%超の下げとなり、防衛関連のロッキードマーティンも売上高が市場予想
を下回ったことで同じく▲6%安となり、決算内容で株価が上下に振れる展開となっています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は542円安と続落し、38,411円で大引けを迎えました。
朝方は前日終値付近でのスタートとなりましたが、それも束の間マイナス圏に沈むと
下げ幅を拡大していき、一時700円超の下げとなり買いの手も乏しく、終始復調すること
もなく、安値での推移となりました。為替相場では10月1日以降、約3か月弱ぶりに1ドル150円台まで円安が進行したものの、
外需関連が買われる動きもほとんどみられませんでした。今週末に衆院選挙が控えていて、与党の求心力が低下していることも相場の重石となって
いるものと思われ、今週はこの選挙の趨勢を見極めたいとする動きから持ち高調整の
動きになるのではとみています。プライム市場の売買代金は概算で3.8兆円。
値上がりは135銘柄(8%)、値下がり銘柄は1493銘柄(90%)でした。業種別ではわずか2業種が値上がりし、値上がりは海運、ゴムのみ。
値下がり上位は機械、建設、不動産などでした。個別銘柄では、6月初旬にエントリーとなった日置電機が3.5%の逆行高となり、
約1か月半ぶりに年初来高値を更新!(日置電機)
また、7月末にエントリーとなった瑞光も逆行高し、エントリー後の高値を更新!
(瑞光)
きのうは選挙前持ち高調整デーとなり、指数が大きく下げたことが個別銘柄の
重石となりましたが、それでも逆行高する銘柄も出ていて、選挙が終わってから
再び資金が流入する地合いになるとみています。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。