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◆与党過半数割れのアク抜け、地政学リスク後退で日米株上昇
2024.10.29 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,605.53 +691.61
TOPIX 2,657.78 +39.46
グロース250 609.88 +20.58
NYダウ 42,387.57 +273.17
ナスダック総合 18,567.19 +48.58
S&P500指数 5,823.52 +15.40週明けの米国市場は、3指数揃って上昇し、ダウは6日ぶり反発となりました。
先週ダウが続落していたこともあって、自律反発の買いが入ったことや、
イスラエルがイランへの報復攻撃で石油が核施設を標的としなかったことから
原油供給への懸念が和らいだこともセンチメント改善につながりました。もっとも先週のダウ平均は5日間で1200ドル弱の下げとなっていただけに、
ハイテク株や金融株を中心に見直し買いが入る展開となりました。ただ今週はFRBがインフレ指標として注目する9月のPCE(個人消費支出)や週末には
10月の米雇用統計の発表を控えており、相場を動かす材料が横たわっています。個別銘柄ではジンコソーラーが18%弱の上昇をはじめ、カナディアンソーラー+15.6%、
マキセオンソーラー+13.3%、ソーラーエッジ+8.3%と太陽光関連が揃って上昇。またビットコインが7万ドルまで上昇したことを受けて、関連のマイクロストラテジー
も+9%、ビットファームズ、マラソンデジタル、クリーンスパーク、ビットデジタル、
ライオット、コインベースなどマイニング関連、交換所関連が上昇。ダウ採用銘柄では、スリーエムがアナリストによる目標株価引き上げにより、+4.4%
の上昇となったほか、ゴールドマンサックス、アメックス、マクドナルド、JPモルガン
などが上昇し、指数の押し上げに寄与しました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は691円高と大幅反発し、38,605円で大引けを迎えました。
週末に衆院選が行われ、与党大敗という結果になりましたが、事前にこれを想定して
先週は売られていたこともあって、材料出尽くしから買い戻しの動きが強まる展開と
なりました。寄り付き直後は選挙結果を嫌気してマイナスになる場面もみられましたが、すぐに
プラス転換し、一気に700円超まで上昇した後は大引けまでおおむね横ばいで推移する
動きとなりました。プライム市場の売買代金は概算で3.8兆円。
値上がりは216銘柄(13%)、値下がり銘柄は1398銘柄(84%)とほぼ全面安の
展開。業種別では29業種が値上がりし、値上がり上位は輸送用機器、医薬品、海運など。
値下がり上位は鉱業、化学、石油石炭などでした。個別銘柄では、9月初旬にエントリーとなったフューチャーが続伸し、年初来高値を
更新!(フューチャー)
また6月下旬にエントリーとなったダイセキ環境ソリューションも選挙前の地合いの悪さ
に影響されず続伸し、年初来高値更新!(ダイセキ環境ソリューション)
さらに5月半ばにエントリーとなったクリエイトレストランツHDも足元で上値追いが
鮮明化してきており、年初来高値更新!(クリレスHD)
その他、コメダHDやダイセキ、ニッコンHD、ダイドーなど再び年初来高値目前の
銘柄も出てきており、地合いの良さも手伝って堅調な銘柄が多い一日でした。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。