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◆トランプ政策で金利上昇懸念で米市場反落
2024.11.13 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,376.09 -157.23
TOPIX 2,741.52 +1.84
グロース250 631.50 +0.12
NYダウ 43,910.98 -382.15
ナスダック総合 19,281.40 -17.36
S&P500指数 5,983.99 -17.36昨日の米国市場は、高値圏にあることから利益確定売りが進み、
3指数揃って反落となりました。大統領選と同時に行われた議会選挙で上下院ともに共和党が勝利する可能性が
濃厚となり、トランプ氏が掲げる政策が進めやすくなる一方で、関税強化(≒インフレ再燃)、
法人税減税(≒財政悪化)などは金利が上がりやすくなることから、米長期金利が
4.4%台半ばまで上昇。これを受けて、株式の割高感が意識されるようになり、利益確定売りが目立つ一日でした。
大統領就任式は来年1月となりますが、就任式にかかわらず、今後はこの米長期金利の
上昇によって、株式市場がボラタイルな展開になる可能性があることには注意が必要です。セクター別では、コミュニケーションサービス、情報技術が上昇する一方で、素材、ヘルスケア、
不動産、公益などが下落。個別銘柄ではテクノロジー会社のハネウェエルが物言う株主と知られる投資ファンドの
エリオット・インベストメント・マネジメントによる大量保有が伝わり、+4%弱の大幅高。主力ハイテク株も堅調でマイクロソフト、アマゾン、グーグル、メタなど主力のハイテク株が
上昇したことでナスダックの下げは浅いものにとどまりました。一方で、前日までの5日間で40%超急騰していたEVのテスラは利益確定の売りで
6日ぶりに反落。またトランプ氏は次期政権の国務長官に対中強硬派で知られるマルコ・ルビオ上院議員を
起用することが伝わっており、これを警戒してアリババ、JDコム、バイドゥなど中国関連株が
軒並み下落となっています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は157円安と3日ぶり反落し、39,376円で大引けを迎えました。
米市場の上昇を受けて、朝方は堅調な展開となっていた日経平均株価ですが、後場に入ると
為替が円高に振れたことをきっかけに上げ幅を縮小させていき、マイナスの転じると下げ幅を拡大。一時、400円弱の下落となり大引けにかけて下げ幅を縮小させる動きもみられましたが、後場は
終始マイナス圏での展開でした。プライム市場の売買代金は概算で5.0兆円と再び5兆円を超える大商い、値上がり銘柄は800
銘柄(48%)、値下がり銘柄は784銘柄(47%)と主力大型株が指数の押し下げに寄与
しており、個別では上げ下げ拮抗の一日でした。業種別では19業種が値上がりし、値上がり上位は輸送用機器、ゴム製品、建設、サービスなど。
値下がり上位は電気機器、石油石炭、医薬品、繊維製品などでした。個別銘柄では、6月下旬にエントリーとなった飯田グループHDが前日に決算を発表し、予想を
上振れる着地となったことが好感され+8%弱の大幅高となり、年初来高値を更新!(飯田GHD)
また9月半ばにエントリーとなった上村工業が前日に引き続き業績上方修正が好感されて
おり、続伸で年初来高値&上場来高値を更新!(上村工業)
さらに9月初旬にエントリーとなったフューチャーも、窓開け後の上値追いが継続しており、
連日で年初来高値を更新!(フューチャー)
その他、住友ゴム工業、KDDI、パナソニックHD、エムアップHD、ダイワボウHD、東映
アニメ、アルプス技研、パイオラックス、信越ポリマー、ギフトHDなどが上値追いの展開となって
おり、ここらから年高更新、上場来高値を更新する銘柄が出てくることに期待です。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。