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◆10月の米CPIは予想と一致で無風
2024.11.14 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,721.66 -654.43
TOPIX 2,708.42 -33.10
グロース250 628.84 -2.66
NYダウ 43,958.19 +47.21
ナスダック総合 19,230.74 -50.66
S&P500指数 5,985.38 +1.39きのうの米国市場はダウ反発、ナスダックは小幅続落と指数まちまちの展開でした。
朝方発表された10月の米CPI(消費者物価指数)は前年同月比2.6%と前月から上昇。
また前月比は0.2%の上昇でした。価格変動の大きい食品とエネルギーを除くCPIコアは前年同月比で3.3%、前月比で
0.3%の伸びとなり、CPI総合以外は前月からの伸び率は変わらず。総じて市場予想と一致したことからインフレ加速への過度な警戒感が薄れ市場に
与える影響はほとんどありませんでした。ただ共和党(赤)のトランプ氏の返り咲き、上下院ともに共和党が過半数を占める
「トリプルレッド」となったことで、今後のトランプ氏が掲げる政策によっては、
インフレが加速する可能性もあり、米長期金利は4.5%前後で推移する展開となっています。セクター別では一般消費財、エネルギー、不動産などが上昇した一方で、コミュニケーション
サービス、情報技術、ヘルスケアなどが下げました。個別銘柄では、生成AI、半導体から量子コンピュータ関連へと物色の矛先が移ってきており
関連銘柄のクオンタムコンピューティングが+92%と一日でほぼ倍になる大幅高。次いで同じく量子コンピュータ関連のIonQ、ウェイブクオンタム、リゲッティ・
コンピューティングなども揃って+15%の上昇。その他、ダウ上昇のけん引役となった銘柄ではアマゾン、エネルギー関連のシェブロン、
通信のベライゾン、住宅関連のホームデポなどが上昇しダウ指数を押し上げました。
一方で航空機ボーイング、重機キャタピラー、保険ユナイテッドヘルス、半導体
エヌビディアなどは下落しています。なお、のビットコインは9万ドルを突破し、一時93,000ドル台に乗せて最高値を更新した
ものの、その後は伸び悩みをみせたことからコインベースやマラソンデジタル、マイクロ
ストラテジー、クリーンスパークなど関連銘柄は軒並み下落となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は654円安と大幅続落し、38,721円で大引けを迎えました。
前日の米市場で金利の上昇と高値圏にあることで割高感が意識され、利益確定売りに
押されて反落して帰ってきたことから日本市場でも朝方から売り優勢の展開でスタート。ザラバ中も終始下げ幅を拡大させていき、一時800円近い下げ幅を記録し、大引け前には
そこから少し値を戻すものの軟調な一日となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.9兆円と前日とほぼ同水準の商い。
値上がり銘柄は587銘柄(35%)、値下がり銘柄は1012銘柄(61%)と値上がり
銘柄数に対して、約2倍の値下がりとなりました。業種別ではわずか6業種が値上がりとなり、値上がり上位は石油石炭、小売、海運など。
値下がり上位は精密機器、その他製品、輸送用機器、その他金融などでした。個別銘柄では、9月半ばにエントリーとなった早稲田アカデミーが+4.5%高で再び
年初来高値、そして上場来高値を更新!(早稲田アカデミー)
また8月初旬にエントリーとなったベイカレントもいったんの押し目から再度上値追いを
鮮明化させこちらも再び年初来高値を更新!(ベイカレント)
さらに9月半ばにエントリーとなったTKCも、高値もみ合い圏の中、頭一つ上抜けし、
年初来&上場来高値を更新!(TKC)
その他、ホシザキ、吉野家HD、住友ゴム工業、バリューHR、パナソニックHD、
コメダHDなどが年高更新、エントリー後の高値を更新してきており、指数が弱い中で
逆行高となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。