-
◆トランプ人事で医薬品の下げ続く
2024.11.19 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,220.85 -422.06
TOPIX 2,691.76 -19.88
グロース250 619.26 -6.69
NYダウ 43,389.60 -55.39
ナスダック総合 18,791.81 +111.69
S&P500指数 5,893.62 +23.00週明けの米国市場は、ダウが3日ぶり反落、ナスダックは5日ぶり反発と指数
まちまちの展開でした。先週、パウエルFRB議長が「利下げを急ぐ必要はない」との発言から、12月の
FOMCでの追加利下げ期待の後退が引き続き重しとなっており、ダウは軟調。一方で、テスラやネットフリックス、グーグルなどナスダックの指数ウェイトの
高い銘柄が上昇したことからナスダックは反発となりました。セクター別ではエネルギー、コミュニケーションサービス、一般消費財が買われ、
個別銘柄では、不正会計の疑義が生じているデータセンターのスーパーマイクロ
コンピュータが、ナスダックに上場廃止を回避するための計画を提出する意向である
報道が出たことから安心感と割安感から+16%の大幅高。ビットコイン最大保有企業のマイクロストラテジーは、先週46億ドルで約52,000枚の
ビットコインを追加購入したことを発表し、+13%の上昇。また金利の上昇が一服間を示していることから金利に逆相関の産金関連の
ニューモントやバリックゴpルド、フリーポートマクモランなども上昇となった一方で、
イーライリリーやノヴォノルディクス、アムジェン、バイオジェンなど医薬品の一角は
トランプ人事の警戒から続落となりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は422円安とやや大きめの反落となり、38,220円で大引けを
迎えました。前週末の米市場が半導体、主力ハイテク株を中心に利益確定売りが出たことで
3指数揃って下落して週明けを迎えることになった日本市場ですが、国内でも同様に
日経平均の指数ウェイトの高い銘柄を中心に売られる展開で、指数の押し下げに寄与しました。また米国でワクチン懐疑派のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を米 保健福祉省
長官に指名したことが国内の製薬会社にもマイナスの影響を及ぼすとの警戒感から
中外製薬、第一三共、大塚HDなど医薬品関連が売られました。プライム市場の売買代金は概算で3.7兆円と4兆円割れ。
値上がり銘柄は726銘柄(44%)、値下がり銘柄は861銘柄(52%)と若干値下がり数の
多い一日でした。業種別では11業種が値上がりとなり、値上がり上位は海運、紙パルプ、鉄鋼など。
値下がり上位は医薬品、銀行、機械、電気機器などでした。個別銘柄では、7月末にエントリーとなった東映は、前週の好決算を契機に上値追いに
勢いが増しており、この日も連日で上場来高値&年初来高値を更新!
週足では先週までで15週連続陽線となっています。(東映)
また6月初旬にエントリーとなったエムアップHDも先週、好決算&上方修正を発表し、
これが好感されており、終値ベースで年初来高値を更新!(エムアップHD)
さらに9月半ばにエントリーとなった外食産業の雄、ゼンショーHDが押し目を作り、
そこから再度上値追いが続きこちらも年初来高値を再び更新!(ゼンショーHD)
その他、セーレン、TISも年高更新してきており、芝浦機械、ベルク、コムシスHDなど
も上値追いが鮮明化しつつあります。買われていた方、おめでとうございます!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/◆X(Twitter)
https://twitter.com/manakabu◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。