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◆上場回避申請でスーパーマイクロが31%の大幅高!
2024.11.20 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,414.43 +193.58
TOPIX 2,710.03 +18.27
グロース250 631.21 +11.95
NYダウ 43,268.94 -120.66
ナスダック総合 18,987.47 +195.66
S&P500指数 5,916.98 +23.36きのうの米国市場は、前日に引き続きダウは下落(続落)、ナスダックは上昇(続伸)
と指数まちまちの展開でした。日本でのザラ場終了後に、ウクライナが米国から供与された長距離ミサイルでロシア西部の
軍事施設を攻撃し、これ対してロシアは核兵器による反撃を示唆したことから地政学リスクが
意識され下落でのスタートとなった米市場。しかし、実際に核兵器の使用の可能性は薄いとの見方が徐々に広がり、決算を控えている
エヌビディアが好決算期待で買われたことで他の半導体やハイテク銘柄にも買いが波及し、
ナスダック指数を押し上げる展開となりました。セクター別では情報技術、コミュニケーションサービス、公共事業が上昇。一方で
エネルギー、金融、ヘルスケア、素材などが売られました。個別銘柄では、データセンターのスーパーマイクロコンピュータが、上場廃止を回避するため、
ナスダックに財務申告の遅延の延長を求め、新しい監査役を任命したことから安心感が
広がり、+31%の大幅高。またトランプ氏がビットコインを政策的に米国で保有すると標榜していることから上昇が
続いており、高値もみ合いの中で史上最高値を付けたことから関連のマイクロ
ストラテジー、マラソンデジタル、クリーンスパーク、ビットファームズなどが上昇。インフレ再燃の可能性もあることから、アルミ大手アルコア、USスチール、サザン
カッパーなど資源関連も上昇。その他、ハイテクのテスラやアマゾン、グーグル、ネットフリックス、マイクロソフト
なども上昇しました。一方でユナイテッドヘルス、スリーエム、ナイキ、トラベラーズ、ジョンソン&
ジョンソンなどが下落しています。エヌビディアは20日の取引時間終了後に8-10月期決算を発表します。
ブルームバーグがまとめた事前予想では、売上高が前年同期比で+83%増の332.10億ドル、
1株当たり利益(EPS)が+84%増の0.74ドルと見込まれています。実際の決算でこの事前予想を上回るか下回るか、また今後の業績見通し次第では市場の
乱高下につながる可能性があります。(日本市場)
きのうの日経平均株価は193円高と反発し、38,414円で大引けを迎えました。
またTOPIX、グロース250もそろって反発となりました。前日の米市場ではダウは下落、ナスダックは上昇と指数まちまちの展開でしたが、
日経平均株価は11月8日の高値39,500円からきのうの38,220円までおよそ1300円近い下げと
なっていたこともあり、自律反発の買いが先行し、朝方から上昇。ただ、米市場でもエヌビディアのブラックウェルの稼働の際の過熱問題、20に決算を
控えていることなどが不透明要因となっており、国内でも半導体関連を中心に売られ、
日経平均自体はプラスだったものの、指数の重しとなりました。プライム市場の売買代金は概算で3.8兆円と前日とほぼ同水準。
値上がり銘柄は1080銘柄(65%)、値下がり銘柄は502銘柄(30%)と若干値下がり数の
多い一日でした。業種別では26業種が値上がりとなり、値上がり上位は非鉄金属、銀行、保険、輸送用機器など。
値下がり上位はサービス、電気ガス、空運などでした。
個別銘柄では、9月半ばにエントリーとなったゼンショーHDが、同社が手掛ける牛丼チェーン
「すき家」の一部商品の価格を11月下旬より値上げすると発表。これを好感しての買いが入り、年初来高値を更新!
(ゼンショーHD)
また10月初旬にエントリーとなったパナソニックHDが先月末に発表した2Q(7-9月期)
決算での増益が好感され、足元で上値追いが続き、こちらも年初来高値を更新!(パナソニックHD)
さらに7月末にエントリーとなった東映は、売り長状態となっており、踏み上げ相場の
様相を呈しており、連日の年初来&上場来高値を更新!(東映)
その他、ホシザキ、ベルク、加藤産業などがエントリー後の高値を更新してきていて、
今後楽しみな展開となりつつあります。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。