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◆エヌビディア、売上・利益ともに過去最高の好決算!
2024.11.21 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,352.34 -62.09
TOPIX 2,698.29 -11.74
グロース250 631.16 -0.05
NYダウ 43,408.47 +139.53
ナスダック総合 18,966.14 -21.33
S&P500指数 5,917.11 +0.13きのうの米国市場は、ダウは反発、ナスダック指数は前日終値とほぼ同値で終了と
なりました。ウクライナとロシアの衝突が激化しつつあり、地政学リスクが高まったことから市場では
リスクオフの動きが強まり、3指数ともに序盤から中盤にかけて売り優勢となりました。ハイテク株の下げや取引終了後にエヌビディアの決算発表を控え、積極的な売買が
手控えられ半導体関連が軟調な中、ディフェンシブ銘柄の一角に買いが入り、終盤に
かけて指数は下げ幅を縮小。保険のユナイテッドヘルスやアムジェンなどの上昇によりダウはプラスに転じ5日ぶり反発。
ナスダックは3日ぶりに反落したものの、アムジェンやネットフリックスなどの上昇に支えられ
前日終値付近にまで値を戻しました。セクター別ではヘルスケア、エネルギー、素材、資本財など11業種中6業種が上昇。
一方で一般消費財、金融、情報技術などが軟調でした。個別銘柄では、ユナイテッドヘルスやアムジェンが買われ、この2銘柄でダウを約200ドル
程度押し上げて指数に寄与。またビットコインが94000千ドルを超えて史上最高値を更新したことを受けて、ビットコイン
大量保有のマイクロストラテジーやマラソンデジタルなども揃って2桁の大幅高。一方で、ディスカウントストアのターゲットは決算への失望から▲22%安となったほか、
クアルコム、テキサスインスツルメンツ、AMD、インテル、エヌビディアなど半導体の一角も
エヌビディアの決算発表を控え軟調でした。ちなみに取引終了後に決算を発表したエヌビディアが発表した8-10月期決算では、
売上高が前年同期比1.9倍の350億8200万ドル(約5・5兆円)、
最終利益は2.1倍の193億900万ドルと過去最高を記録し、売上、利益ともに
市場予想も上回る数字となりました。加えて24年11月~25年1月期決算では売上高がさらに拡大し、約375億ドルに
達するとの見通しを示しました。ただ、市場の期待感が先行していただけに、非常に好調な決算内容ではあるものの、
時間外取引では小幅に売られる展開となっています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は62円安と小幅反落となり、38,352円で大引けを迎えました。
前日の米市場ではダウは続落、ナスダックは続伸と指数まちまちの展開でしたが、決算発表
を控えているエヌビディアが決算を前に複数のアナリストから目標株価の引き上げがあり、
上昇したことから、日本市場でも半導体関連を中心に買いが先行。ただ、上値を追う動きは乏しく材料難から寄り付き後、半導体関連が下げに転じると、
指数もマイナス圏に沈みました。さらに、ロシアがウクライナへの報復として、核兵器を用いるとの報道がなされたことも
あって、一時250円ほど下げ幅を拡大させる場面もみられましたが、引けにかけては下げ幅を
縮小させて取引を終えました。プライム市場の売買代金は概算で3.7兆円と前日とほぼ同水準。
値上がり銘柄は600銘柄(36%)、値下がり銘柄は997銘柄(60%)と値上がり数に対して
倍近い値下がり数の多い一日でした。業種別では8業種が値上がりとなり、値上がり上位は繊維製品、小売、その他製品など。
値下がり上位は保険、陸運、鉱業、その他金融などでした。個別銘柄では、7月末エントリーとなった東映が、この日も空売りのショートカバー(買い戻し)
を巻き込んで+3%の上昇となり、連日の年初来&上場来高値を更新!(東映)
また8月初旬にエントリーとなったベイカレントもザラバ中に年初来高値を更新!
(ベイカレント)
地政学リスクの台頭により、きのうは年初来高値を更新する銘柄は少なかったものの、
東映を筆頭に、9月初旬にエントリーを迎えた東映アニメーション、8月下旬にエントリーと
なった東宝など地政学リスクと縁遠い銘柄などは上値を追う動きがみられ逆行高する
展開となりました。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。