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◆CPI発表を前に米市場は持ち高調整
2024.12.10 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,160.50 +69.33
TOPIX 2,734.56 +7.34
グロース250 642.81 +8.78
NYダウ 44,401.93 -240.59
ナスダック総合 19,736.69 -123.08
S&P500指数 6,052.85 -37.42週明けの米国市場は、3指数揃って下落でのスタートとなりました。
先週末に発表された11月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を若干上回る
も失業率に関しては予想と同じく4.2%となり、来週予定されている12月のFOMCでの
追加利下げが実施されるとの見方が強まりました。その一方で、パウエルFRB議長をはじめ、その他FRB高官が「利下げに対して慎重になる
必要がある」との見解も示しており、11日発表の11月の米CPI(消費者物価指数)が
控えていることからこの日は持ち高調整売りが目立つ一日となりました。ダウは3日続落となり、ナスダックも最高値から反落となりました。
セクター別では、ヘルスケアと不動産が堅調だった一方、金融、コミュニケーションサービス、
公益、資本財などが下落。個別銘柄では、来年に向けて中国が財政政策に加えて金融緩和策により景気刺激を行うとの
観測報道が出たことから、JDコム、ピンドゥ、バイドゥ、アリババなど中国関連銘柄が軒並み
上昇。その他ソーラエッジ、ジンコソーラー、エンファースエナジー、フューエルセルエナジー、カナディアン
ソーラーなどクリーンエネルギー関連も上昇。一方で、独占禁止法の疑いで中国当局がエヌビディアの調査を始めたと発表があったことから
同社株が▲2.5%の下落となり、アナリストが投資判断と目標株価を引き下げた半導体の
AMDも▲5.5%安。また足元で相場のけん引役となっていたビットコイン関連のコインベース、マイクロストラテジー、
ソフトウェア関連のパランティア、データドッグ、ドキュサイン、パロアルトネットワークス、
ロブロックスなども利益確定売りに押されて下落となり、ナスダックの重しとなりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は69円高と反発し、39,160円で大引けを迎えました。
先週末に発表された11月の米雇用統計では想定していたほど強くなかったこと、予想と
ほぼ近しい数字が出たことで、無事イベント通過という安心感から週末の米国市場は、
ダウは下げたものの半導体関連や小型の銘柄が上昇したことでナスダックが最高値を更新。これを受けて、日本でも朝方から買い優勢の展開でのスタートとなりました。
ただその後は39000円乗せというのが一つの利益確定売りのポイントとしている投資家も
多いようで、利食い売りに押されてマイナス圏に沈む場面も見られ上げ幅を縮小。後場は、手掛かり不足で前日終値を挟んで小動きの展開でした。
プライム市場の売買代金は概算で約3.8兆円。
値上がり銘柄は1079銘柄(65%)、値下がり銘柄は500銘柄(30%)でした。業種別では24業種が上昇となり、値上がり上位はサービス、空運、その他製品、金属製品など。
値下がり上位は鉱業、保険、機械などでした。個別銘柄では、9月半ばにエントリーとなったキーパー技研が先日発表の月次売上高が
好調だったことが契機となり上値追いが続いており+5%弱の上昇で直近高値を更新!(キーパー技研)
また同じく9月半ばにエントリーとなったTISも足元で上値追いが継続しており+3.5%の上昇で
年初来高値を更新!(TIS)
さらに10月末にエントリーとなったホシザキがこの日も上昇し、連日での年初来&上場来
高値を更新!(ホシザキ)
その他、TKC、丸井G、柿安本店、すかいらーくHD、ホーチキ、三陽商会、日本道路、
ダイフク、電通総研などが上値追いしてきており、今後楽しみな展開となってきています。
買われた方、おめでとうございます!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。