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◆11月の米CPI、無事通過でハイテク株に買い直しの動き
2024.12.12 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,367.58 +207.08
TOPIX 2,741.41 +6.85
グロース250 640.47 -2.34
NYダウ 44,148.56 -99.27
ナスダック総合 20,034.90 +347.66
S&P500指数 6,084.19 +49.28きのうの米国市場はダウは続落、ナスダックは+1.8%弱の大幅高となり最高値を
更新と指数まちまちの展開となりました。注目されていた11月の米CPI(消費者物価指数)は以下の通り
・米・11月消費者物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、10月:+0.2%)
・米・11月消費者物価指数:前年比+2.7%(予想:+2.7%、10月:+2.6%)・米・11月消費者物価コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.3%、10月:+0.3%)
・米・11月消費者物価コア指数:前年比+3.3%(予想:+3.3%、10月:+3.3%)総合の方は前月から前月比も前年同月比も+0.1ポイント上昇となりましたが、食品と
エネルギーを除くコア指数も含め、事前予想とすべて一致となり、過度なインフレ再燃の
懸念が和らいだことから買いが手控えられていた半導体、ハイテクの多いナスダックの銘柄を
中心に買い直される動きが強まりました。セクター別ではコミュニケーションサービス、一般消費財、情報技術などが買われた一方で、
ヘルスケア、生活必需品、公益などが軟調でした。個別銘柄ではビットコインが10万ドルを超えて一時利益確定売りに押されましたが、再び
上昇し、10万ドル超えとなったことから関連のマイクロストラテジー、ライオット、コイン
ベース、ビットファームズ、ビットデジタルなどが上昇。またアップルと協力してAI用サーバー向けチップを開発が報じられたブロードコムが+7%と
大幅高となり、グーグルは新たに生成AIの基盤モデル「ジェミニ2.0」を発表したことが
材料視されたことに加えて、トランプ次期大統領が米FTC(連邦取引委員会)の委員長の
任期満了に合わせて、反トラスト法などに緩和的なアンドリュー・ファーガソン氏をトップに指名。前任の委員長の下で規制で苦しめられていたグーグルにも追い風とあって、これらが
材料視され+5.5%の上昇。EVのテスラも足元で上昇が続いており、この日も+6%の上昇となったほか、英アーム、
ラムリサーチ、マイクロンテクノロジー、エヌビディア、クアルコム、AMD、アプライド
マテリアルズなど多くの半導体関連が上昇となりナスダック指数をけん引しました。一方、医療保険や薬剤給付管理を手掛ける企業に対し薬局事業の売却を義務付ける
法案成立に向けた動きが警戒されユナイテッドヘスルやCVSヘルスなどが大幅安となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は4円高と小幅ながら続伸し、39,372円で大引けを迎えました。
前日の米市場では12月のFOMCで追加利下げの期待はあるものの、その前に11日に
11月の米CPI発表を控えていることもあって、持ち高調整、利益確定売りが進み、3指数
揃って続落で帰ってきました。その影響もあって、朝方の日本市場も前日終値付近でのスタートとなりましたが、
取引開始直後から売り優勢の展開で日経平均株価は一時250円超下げる場面もみられました。ただ、下がったところでは押し目買い意欲も健在で、後場に入ると徐々に下げ幅を縮小させ、
大引け間際にはプラス転換する展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約3.8兆円。
値上がり銘柄は823銘柄(50%)、値下がり銘柄は750銘柄(45%)と個別で見ても
売り買い拮抗という一日でした。業種別では24業種が上昇となり、値上がり上位は銀行、保険、繊維製品など。
値下がり上位は電気ガス、鉱業、ガラス土石などでした。個別銘柄では、11月下旬にエントリーとなったホーチキがそのまま上昇基調に入り、
早くも年初来高値を更新!(ホーチキ)
また7月末にエントリーとなったコメダHDも小幅な押し目を作りながらも
上値追いが継続しており再び年初来高値を更新!(コメダHD)
さらには4月下旬にエントリーとなった東レも押し目を作りながら上昇トレンドが
継続していて、こちらも再び年初来高値更新!(東レ)
その他、セイコーG、愛三工業、長谷工コーポレーション、三陽商会、TIS、ニッコンHD、
ゼンショーHD、加藤産業、すかいらーくHD、パナソニックHD、アイシン、JPX、電通総研
など数多くの銘柄が上値追いを鮮明化させてきており、今後に期待の持てる展開と
なっています。買われた受講生の方、おめでとうございます!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。