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◆クリスマス休暇で米市場は3指数揃って小動き
2024.12.27 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,568.06 +437.63
TOPIX 2,766.78 +32.92
グロース250 632.16 +0.70
NYダウ 43,325.80 +28.77
ナスダック総合 20,020.36 -10.77
S&P500指数 6,037.59 -2.45きのうの米国市場は、3指数揃って前日終値を挟んで小動きの展開でした。
多くの投資家がクリスマス休暇に入っていることもあり低調な商いの中、朝方は
ダウ、ナスダックともに小幅マイナス圏での動きからのスタート。ただ取引終盤にかけて米長期金利の上昇が一服し、低下していくと株価も
徐々にプラス圏へと浮上する場面がみられ、ダウは+0.07%高、ナスダックは
▲0.05%安と前日終値とほぼ同値で取引終了となりました。セクター別では金融、ヘルスケア、不動産などが小幅ですが上昇。
一方で、一般消費財、コミュニケーションサービス、公益などが小幅ながら下げました。個別銘柄では、百貨店大手のメイシーズがアクティビスト(物言う株主)から
不動産部門の設立や自社株買いを要求されていることが報じられたことで
+8%弱の上昇。メイシーズの上昇に刺激されてか、同業の百貨店運営のコールズも+3%の
上昇となり、クレジットカードのマスターカードが今月1日から24日までの米国の小売
売上高が前年比で+3.8%の伸びを示したことを発表し、ディスカウントストアの
ターゲットやウォルマートなども上昇。また高値圏でやや一服感が見られていたクオンタムコーポやリゲッティ、ウェイブ
クオンタムなどの量子コンピュータ関連がこの日は再び買われ揃って2桁%の
大幅高。一方でビットコインが反落したことでマイクロストラテジーをはじめ、クリーンスパーク、
コインベース、ビットファームズ、ライオットなど関連銘柄は下げました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は437円高と大幅続伸となり、39,568円で大引けを迎えました。
前日の米国市場はクリスマスのため休場でしたが、25日にトヨタがROE(自己資本
利益率)の目標を2倍の20%に引き上げると報じられ、具体策としてハード(車体)の
販売後の車にソフト(サービス)を提供することにより事業モデルを革新し、株主還元を
積極化する方針。ROEの20%というのは、上場企業の平均(23年度で9%台)を大きく上回り
世界の車メーカーでトップ級で、これが刺激材料となりショートカバーを巻き込んで
+6%の上昇。日本の時価総額トップのトヨタが買われたことで指数をけん引し、センチメントが
リスクオンとなる一日でした。プライム市場の売買代金は概算で約3.9兆円と4兆円には惜しくも届かず。
値上がり銘柄は1294柄(78%)、値下がり銘柄は297銘柄(18%)と8割近い
銘柄が値上がりとなりました。業種別では33業種すべてが上昇となり、値上がり上位は輸送用機器、非鉄金属、
卸売、鉄鋼など。個別銘柄では、このところ連日でご紹介している8月下旬にエントリーの愛三工業が
+4.2%の大幅続伸でついに年初来高値、そして一気に上場来高値をも更新!(愛三工業)
その他、年初来高値を更新する銘柄はこの日はありませんでしたが、大倉工業、
ダイヘン、しまむら、ジャムコ、パナソニックHD、柿安本店、フランスベッドHD、
セイコーG、バンドー化学、サカタインクス、サンゲツ、サンワテクノス、リョービ、
日本航空電子工業、鹿島建設、IDOM、豊田合成、アイシン、セガサミーHD、
ニフコ、豊田自動織機など数多くの銘柄が上値追いの動きを強めるまさに掉尾の
一振に相応しい展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。