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◆米経済好調で金利上昇が重し
2025.01.08 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 40,083.30 +776.25
TOPIX 2,786.57 +30.19
グロース250 640.94 +6.23
NYダウ 42,528.36 -178.20
ナスダック総合 19,489.68 -375.30
S&P500指数 5,909.03 -66.35きのうの米国市場はインフレ懸念から金利上昇が重しとなり3指数揃って
下落となりました。きのう公表された11月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が予想以上に
増加したことに加え、12月のISM非製造業景況指数も予想を上回る結果と
なったことから、利下げのペースが鈍化するとの思惑で金利が上昇。米長期金利は一時4.69%まで上昇したことから株式への割高感が意識され、
取引序盤はダウ、ナスダックともにプラス圏でしたが、マイナス圏へと沈むと
時間経過とともに下げ幅を拡大していく展開となりました。セクター別ではエネルギー、ヘルスケアのみ上昇、値下がり上位は情報通信、
一般消費財、コミュニケーションサービスなどでした。個別では、鳥インフルエンザの流行に対する警戒感から医薬品ワクチンメーカー
のモデルナ、ノババックスがそろって+10%超の上昇。また人員削減が報じられたソーラーエッジが+7.6%の上昇となったことから、
カナディアンソーラー、ジンコソーラー、ファーストソーラー、エンファースエナジー、
フューエルセルエナジーなどその他のクリーンエネルギー関連も上昇。一方で、ビットコインが10万ドルを回復したタイミングで利益確定売りに押され、
再び96000ドルまで下落したことを受けて、マイクロストラテジーをはじめ、
ビットフフ、コインベース、マラソンデジタル、ビットデジタル、クリーンスパーク
など暗号資産関連銘柄が売られたほか、パランティアテクノロジーズや
ユニティソフトウェア、Uiパス、ドキュサイン、データドッグ、パロアルト
ネットワークスなどのソフトウェア関連も値下がりし、指数の重しとなりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は776円高と大幅高となり、40,083円で大引けを迎え、
4万円台回復となりました。前日の大発会に500円超の下げとなった日経平均株価ですが、前日の米国市場で
半導体関連が買われたことから日本株も半導体関連を中心に買い向かう動きが
みられ、一時980円高と1000円高目前のところまで上昇する場面も見られました。率にして日経平均株価は+2%弱の上昇となり、TOPIXも+1.1%、グロース250
も+0.98%の上昇と3指数揃って大幅高となりました。プライム市場の売買代金は概算で約4.9兆円。
値上がり銘柄は815柄(49%)、値下がり銘柄は761銘柄(46%)と指数は
大幅高となりましたが売り買いは拮抗し、半分の銘柄が下げました。業種別では19業種が上昇となり、値上がり上位は電気機器、サービス、銀行など。
値下がり上位は海運、鉄鋼、電気ガスなどでした。個別銘柄では、指数の大幅高となった一日でしたが1年来高値を更新する銘柄は
この日はありませんでした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。