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◆米金利上昇圧力後退もイベント控え上値重い
2025.01.15 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,474.30 -716.10
TOPIX 2,682.58 -31.54
グロース250 636.92 -7.80
NYダウ 42,518.28 +221.16
ナスダック総合 19,044.39 -43.71
S&P500指数 5,842.91 +6.69きのうの米国市場はダウが続伸した一方で、ナスダックは5日続落となり、
指数まちまちの展開でした。朝方発表された12月の米PPI(生産者物価指数)の伸びが市場予想を
下回ったことからインフレおよび金融政策に対する過度な懸念が後退。
S&P500も併せて3指数上昇でのスタートとなりました。ただその上昇に持続性は乏しく、15日に12月の米CPI(消費者物価指数)
や20日にトランプ次期大統領の就任式などの重要イベントを控えていることから、
利益確定売りが進んで、ダウは一時マイナス圏に沈む場面もみられましたが、
取引終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックは失速し、マイナス転換となりました。
セクター別では、公益、金融、素材、資本財などが買われ、コミュニケーションサービス、
ヘルスケア、一般消費財がマイナス。個別銘柄では、足元で調整が続いていた量子コンピュータ関連のリゲッティが
+48%の大幅高となったほか、ウェイブクオンタムも+23.5%、クアンタムコンピューティング
も+14%と大幅反発。加えてビットコイン関連のビットデジタル、ビットフフ、マイクロストラテジー、ライオット
なども上昇。住宅建設のKBホームが好調な決算を発表したことから、同業のDRホートン、
レナーなどにも連想買いが入り上昇。ダウ採用銘柄ではキャタピラーやスリーエムなどの景気敏感株が買われ、決算発表を
控えたJPモルガンやゴールドマンなども堅調でした。一方、イーライリリー、バイオジェン、ノボノルディスクなど医薬品関連は軟調でした。
(日本市場)
連休明けの日経平均株価は716円安の大幅安となり、38,474円で
大引けを迎えました。先週末発表された米雇用統計で雇用者数、失業率ともに市場予想よりも
良好な結果が出たことを受けて、米市場では株価の割高感が意識されたことや、
国内でも利上げの観測が高まりつつあること、来週にはトランプ次期大統領の
就任式が控えていることなどの不透明要因も重なって前週に引き続き、持ち高
調整の売りが終日出る一日となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.5兆円。
値上がりは262銘柄(15%)、値下がりは1343銘柄(81%)と8割の
銘柄が値下がりとなり、ほぼ全面安の展開。業種別では8業種が値上がりし、値上がり上位は鉱業、保険、石油石炭など。
値下がり上位は電気機器、機械、ガラス土石、電気ガスなどでした。個別銘柄では、指数の大幅下落に加え、全面安となったことで1年来高値を更新
する銘柄はありませんでした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。