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◆トランプ大統領、即時関税見送りで米市場上昇
2025.01.22 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,027.98 +125.48
TOPIX 2,713.50 +2.23
グロース250 627.92 -3.34
NYダウ 44,025.81 +537.98
ナスダック総合 19,756.78 +126.58
S&P500指数 6,049.24 +52.583連休明けの米国市場は、3指数揃って大幅高となりました。
20日に就任式を迎えたトランプ大統領ですが、カナダとメキシコからの
輸入品に2月から25%の関税を課す考えを示したものの、以前に公約した
一律関税や貿易相手国への追加関税について具体的な計画を示さなかった
ことが安心感へとつながり、ダウ、ナスダックともに大幅高となりました。今後関税強化の話が出て来る可能性はあるものの、今回の見送りにより
米国のインフレ圧力が高まるとの警戒感がいったんは和らぎ、米長期金利は低下。金利と比べた株式の相対的な割高感が薄れ、主力株に買いが入る展開
となりました。セクター別では資本財、不動産、ヘルスケア、公益などが上昇。
エネルギーのみが値下がりとなりました。個別ではトランプ大統領が、オラクルとソフトバンクG、オープンAIの3社による
合弁事業を通じて米国にAIインフラを構築する民間投資計画を発表すると
報じられたことが材料視されてオラクルが+7%の上昇。このAIインフラ構築で恩恵を受ける半導体株にも買いが入りました。
また好調な決算を発表した工業、事務用品のスリーエムも大幅高。
トランプ大統領が就任演説で最強の軍隊を作ると述べたことから、防衛関連の
ノースロップ・グラマン、ロッキード・マーチン、RTX(旧レイセオン・
テクノロジーズ)なども軒並み上昇。さらにリゲッティ、ウェイブクオンタム、クアンタムコンピューティング、IONQ、
クオンタムコーポなど量子コンピュータ関連も再び買われる動きとなっています。取引終了後には動画配信サービスのネットフリックスが昨年の10-12月期(4Q)
決算を発表し、全世界で1890万人の新規会員を獲得、新規会員の増加数では
過去最高となり、市場予想を大きく上回ったことから時間外で+14%の上昇と
なっています。(日本市場)
きのうの日経平均株価は125円高と続伸し、39,027円で大引けを迎えました。
週明けの米国市場は休場でしたが、日本市場ではトランプ大統領の就任式が
予定通り行われ、当初就任式当日には関税に関する規制強化は行われないとの
見方が多かったですが、フタを開けてみれば当日よりカナダ、メキシコに対して
関税を強化するとの報道が出ると、日経平均株価はプラス圏から急落し、一時
250円安のところまで下落しました。しかし徐々に押し目を拾う動きや海外の影響の少ない中小型株が買われると日経
平均株価も下げ幅を縮小させ、再びプラス圏に浮上。
引けにかけて買いが強まる動きとなりました。プライム市場の売買代金は概算で3.5兆円。
値上がりは940銘柄(57%)、値下がりは615銘柄(37%)と若干ながら
上昇銘柄が多い一日。業種別では23業種が値上がりし、値上がり上位はその他製品、繊維製品、ゴム製品
など。値下がり上位は石油石炭、鉱業、保険などでした。個別銘柄では、きのうに引き続き今月半ばにエントリーとなったTAKARA&COMPANY
が続伸し、1年来高値&上場来高値を連日で更新!(TAKARA&COM)
また昨年4月初旬にエントリーとなった東レが緩やかながらも上値追いが継続しており、
再び1年来高値を更新!(東レ)
その他、SFP、三陽商会、東宝、図研、百五銀行、日本農薬、オークマ、
リョービ、日本道路、セイコーG、ベイカレントなど数多くの銘柄が上値追いを鮮明化
させる一日でした。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。