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◆1月の米雇用統計の強さが意識され金利上昇、株価下落
2025.02.10 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,787.02 -279.51
TOPIX 2,737.23 -14.97
グロース250 672.12 +1.99
NYダウ 44,303.40 -444.23
ナスダック総合 19,523.40 -268.59
S&P500指数 6,025.99 -57.58きのうの米国市場は、ダウは下落、ナスダックは続伸とまちまちの展開でした。
注目された1月の米雇用統計では、雇用者数が17.0万人増の予想に対して、
14.3万人と予想を下回った一方で、失業率は4.1%の予想に対して4.0%と
改善され、まちまちの結果となりました。また平均時給は前月比、前年同月比共に予想を上回る結果となり、
労働環境がひっ迫しているとの見方も根強く、今後FRBが利下げに対して慎重
な姿勢になる可能性が意識され、米長期金利が4.4%から4.5%まで上昇。金利上昇を受けて、株式の割高感が意識されPERの高いナスダックを中心に
ダウも朝方はプラス圏で推移していたものの徐々に利益確定売りが進み、
下げ幅を拡大していく天下となりました。セクター別では11業種が値下がりとなり、値下がり上位は一般消費財、
コミュニケーションサービス、素材、情報通信が▲1%超の下落。個別銘柄ではデータセンター大手のスーパーマイクロコンピュータが+7%超の
大幅高となったほか、パロアルトネットワークス、オラクル、ベリサインなど
一部のソフトウェア関連が上昇となるも、マーベルテクノロジーをはじめ、
英アーム、ブロードコム、マイクロンテクノロジー、AMD、TSMC、KLA、
テキサスインスツルメンツ、ASML、アプライドマテリアルズなど幅広い
半導体関連が値下がりし、指数の重しに。加えてEVのテスラやグーグル、アップル、マイクロソフトなど主力ハイテク株
も値下がりとなりました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は279円安と4日ぶり反落し、前日の上昇分を吐き出し
行って来いの展開で39000円割れ、38,787円で大引けを迎えました。前日の米市場では指数まちまちの動きで帰ってきており、週末の雇用統計が意識
されて日本市場も持ち高調整の売りが出やすく、また為替相場でドル円が151円台
まで円高が進んでいることも重しとなりました。プライム市場の売買代金は概算で4.5兆円と前日と同商い。
値上がりは751銘柄(45%)、値下がりは827銘柄(50%)と売り買い拮抗の
一日でした。業種別では10業種が値上がりし、値上がり上位は鉄鋼、石油石炭、海運など。
値下がり上位はガラス土石、精密機器、不動産、その他製品などでした。個別銘柄では昨年6月にエントリーとなったライト工業が前日に好決算と自社株買いを
発表したことを材料に+16%超の大幅高となり、一気に1年来高値&上場来高値を
更新!(ライト工業)
また昨年9月半ばにエントリーとなったシグマクシスも前日に好決算と同時に上方修正
&増配を発表したことで+5%高で1年来高値&上場来高値を更新!(シグマクシス)
さらには昨年5月半ばにエントリーとなったクリエイトレストランツHDも陰線引けとなった
もののザラバ中に高値を更新し、再び1年来高値&上場来高値を更新!(クリレスHD)
その他、帝国電機製作所、伊藤忠食品、立川ブラインド工業、明和地所、
小森コーポレーション、愛三工業、サカタインクス、日本道路、ギフトHD、
などが指数下落の中、逆行高となり上値追いの展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。