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◆1月米CPIは予想を上回り、金利上昇が株の重しに
2025.02.13 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,963.70 +162.53
TOPIX 2,733.33 +0.32
グロース250 692.66 +9.43
NYダウ 44,368.56 -225.09
ナスダック総合 19,649.95 +6.09
S&P500指数 6,051.97 -16.53きのうの米国市場は、CPIの発表を受けてダウ反落、ナスダックは小幅反発と
まちまちの展開でした。朝方発表された1月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想の伸びとなった
こと受けて、FRBによる次の利下げが一段と遠のいたとの観測から、売り優勢で
のスタートとなりました。1月の米CPIでは前月比、前年同月比ともに予想を上回る数字となり、前月
からも伸びが加速し、昨年12月時には、FRBはことし2回の利下げ見通しを
出していますが、年1回になる可能性も出てきて米長期金利が4.6%まで上昇。金利の上昇から下落でのスタートとなりましたが、トランプ政策による相互関税では、
自動車や薬品などを含む例外を検討していると米連邦議会下院のジョンソン議長が
コメントしたこともあって、関税に対する過度な警戒感が和らぎ、ダウは下げ幅を縮小。
ナスダックも朝方マイナス圏でしたが小幅プラスとなり取引終了しました。セクター別では生活必需品、コミュニケーションサービスのみが上昇し、エネルギー、
不動産、素材、資本財などが下落。個別ではバンス米副大統領がパリで開催されたAIサミットで、トランプ政権では
最も強力な人工知能(AI)システムが米国内で構築されることを保証すると
述べたことから関連のインテルが+7%超の大幅高。また第4四半期利益予想を上回ったことから産金関連のバリックゴールドが+6%
高となったほか、ソフトウェア関連のパランティアも先日の決算から上値追いが続いて
いて+4%の上昇。その他、テスラ、アップル、メタなど主力ハイテク株の一角も小じっかりでした。
(日本市場)
祝日明けの日経平均株価は162円高の38,963円で大引けを迎えました。
トランプ政権による関税政策の警戒感はあるものの、連休中に訪米していた
石破総理とトランプ大統領の日米首脳会談や、パウエルFRB議長の上院での
議会証言は無事通過したこと自体が安心材料となり、日経平均を含む3指数が
揃って上昇となりました。プライム市場の売買代金は概算で5.4兆円と大商い。
値上がりは851銘柄(51%)、値下がりは743銘柄(45%)と指数の伸び
に対して外需関連が売られたことで値上がり値下がり拮抗でした。業種別では16業種が値上がりし、値上がり上位は非鉄金属、鉱業、海運など。
値下がり上位は繊維製品、証券、医薬品などでした。個別銘柄では昨年8月半ばにエントリーとなった帝国電機製作所が10日に3Q決算を
発表と同時に上方修正と増配を発表し+4%弱と窓を開けて上昇し1年来高値を更新!(帝国電機製作所)
また昨年10月初旬にエントリーとなったパナソニックHDも決算発表後から上値追い
が継続しており、1年来高値&上場来高値を更新!(パナソニックHD)
さらには昨年9月半ばにエントリーとなった早稲田アカデミーも高値もみ合いの中、
上値追いとなりこちらも1年来高値&上場来高値を更新!(早稲田アカデミー)
その他、ベイカレント、シグマクシスHD、電通総研も昨年来高値を更新し、
ヤマウラ、SFP、アークス、すかいらーくHD、サカタインクス、川田TECH、JCU、
キッツ、東邦銀行、堀場製作所、黒崎播磨など多くの銘柄が上値追いの
展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。