-
◆米市場では利益確定売り進む、日本市場は円高が重し
2025.02.21 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,678.04 -486.57
TOPIX 2,734.60 -32.65
グロース250 683.37 -1.75
NYダウ 44,176.65 -450.94
ナスダック総合 19,962.36 -93.89
S&P500指数 6,117.52 -26.63きのうの米国市場は、3指数揃って反落、ダウは▲1%とやや大きめの下げとなりました。
前日までS&P500が連日で最高値を更新していたことや小売大手のウォルマート
が市場予想を下回る決算を発表したことから利益確定の売りが出るようになり、
加えてトランプ政権の相互関税への警戒感もくすぶっており、朝方から売り優勢
の展開でスタート。取引種版にかけて各指数とも下げ幅を縮小させるような動きが見られましたが、
終始マイナス圏での推移となりました。セクター別ではエネルギー、不動産、ヘルスケアが上昇する一方で、金融、
一般消費財、生活必需品、コミュニケーションサービスなどが下げました。個別銘柄では、ビデオゲームソフトウェアを手掛けるユニティソフトウェアが、
売上利益ともに市場予想上回る決算を発表し、+30%の大幅高。中国EC大手のアリババも同様に好決算がきっかけとなり+8%高となった
ほか、同業のJDコム、バイドゥなども買われました。
その他ではこの日も半導体の一角は買われ、STマイクロ、テキサスインスツルメンツ、
アプライドマテリアルズ、エヌビディアなどは上昇。金利上昇で住宅指標の鈍化から売られていたDRホートンやレナーなどの
住宅関連株も反発となりました。一方で小売り大手のウォルマートの4Q(24年10-12月期)決算は
市場予想を上回っての着地となったものの、25年の見通しが市場予想を
下回ったことから▲6.5%安となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は486円安と続落し、38,678円で大引けを迎えました。
前日の米国市場では小幅ながら3指数続伸して帰ってきましたが、トランプ政権による
4月発表の相互関税では、自動車に25%の関税、その他半導体などにも関税が
追加されるとの報道があり、自動車は半導体が指数ウェイトの高い日経平均株価、
TOPIXを中心に売り込まれる展開となりました。また国内の10年債利回りも1.5%弱のところまで上昇していることも円高要因&
株の割高要因につながり下落となりました。プライム市場の売買代金は概算で約4.5兆円と前日とほぼ同商い。
値上がりは249銘柄(15%)、値下がりは1344銘柄(81%)とこの日も指数と
連動して8割以上の銘柄が値下がりする全面安の一日となりました。業種別ではわずか5業種のみが値上がりし、値上がり上位は鉱業、石油石炭、空運など。
値下がり上位は建設、その他製品、非鉄金属、サービスなどでした。個別銘柄では前日に引き続き昨年12月初旬にエントリーとなったダイフクが
この日も続伸し、連日の1年来高値更新!(ダイフク)
その他、戸田建設、アゴーラHG、ルネサスエレクトロニクス、リソルHD、マツキヨ
ココカラHD、ニッコンHDなどが全面安の中、逆行高で上値を追う展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/◆X(Twitter)
https://twitter.com/manakabu◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。