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◆カナダ・メキシコへの自動車関税延期で米株上昇
2025.03.06 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,418.24 +87.06
TOPIX 2,718.21 +8.03
グロース250 639.00 -7.46
NYダウ 43,006.59 +485.60
ナスダック総合 18,552.73 +267.57
S&P500指数 5,842.63 +64.48きのうの米国市場は4日の関税発動直後に緩和の動きが見られたことから3指数
反発となりました。4日にトランプ政権はカナダ、メキシコに25%の輸入関税、中国には10%の追加
関税の実施を決定しましたが、発動翌日カナダとメキシコに対する関税で自動車を
対象に1カ月間の適用除外とする方針を示しました。また一部メディアでは自動車以外の業種でも猶予措置を検討する可能性があると
報じられており、貿易摩擦の激化への懸念がやや後退したことが支援材料となりました。加えてきのう2月のISM非製造業景況感指数が公表され、結果は53.5と市場予想の
52.9を上回り、前月の52.8からも上昇したことも買いの材料となりました。セクター別では、素材、一般消費財、資本財、コミュニケーションサービスなどが
上昇。公益、エネルギーは下落となりました。個別銘柄ではビットコインが復調し9万ドルを回復したことを受けて仮想通貨関連の
マイクロストラテジー、クリーンスパーク、マラソンデジタル、ライオット、
コインベースなどが軒並み上昇。また中国では全人代が5日に開幕し、今年のGDP成長目標を5%とし、特別
国債などを発行し、財政出動を昨年よりも拡大し個人消費を支援する方針が
伝わったことからアリババ、JDコム、ピンドゥ、バイドゥなど中国関連も上昇。エヌビディアをはじめ、ASML、マイクロンテクノロジー、ラムリサーチ、クアルコム、
KLA、TSMC、ブロードコムなど多くの半導体関連も下げ止まりの動きで足元の
下押ししたところから反発、続伸となり、SOX(半導体指数)は+2%の
上昇となりました。一方で前日に24年第4四半期の決算を発表したセキュリティソフト大手のクラウド
ストライクは決算結果は市場予想を上回ったものの、25年の収益見通しがアナリスト
予想を下回ったことが嫌気され、▲6%超の下落となりました。その他ディスカウントストアのターゲット、百貨店大手のメイシーズ、コールズ、
スターバックス、アパレルのアバクロなど小売り関連の一角も下げました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は87円高と小幅に反発し、37,418円で大引けを迎えました。
きのうの米市場では激しい乱高下をしながら3指数続落で帰ってきて、その要因がトランプ
関税の発動、すぐさま米商務長官より5日には緩和されるとの報道が入り、日本市場も
朝はプラスマイナスの激しい展開となりました。前引けあたりから徐々に落ち着き始め、前日大幅安していた反動や関税、トランプ大統領の
議会演説などでネガティブな内容はなかったことから押し目を拾う動きが徐々に見られ、
小幅ですがプラスでの着地となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.8兆円と前日と同商い。
値上がり銘柄は1090(66%)、値下がり銘柄は489(29%)と7割弱の銘柄が
買われる一日となりました。業種別では26業種が値上がりし、値上がり上位は非鉄金属、輸送用機器、繊維製品など。
値下がり上位は保険、空運、サービスなどでした。個別銘柄では、昨年11月下旬にエントリーとなったホーチキが+3%弱の上昇で、
再び昨年来高値を更新!(ホーチキ)
また前日に続き昨年8月半ばにエントリーとなった帝国電機製作所も続伸し、連日の
1年来高値を更新、そして上場来高値をも更新!(帝国電機製作所)
さらに昨年9月半ばにエントリーとなったTISも足元で上値追いが継続しており、
続伸しこちらも再び1年来高値更新!(TIS)
その他、伊藤忠食品、すかいらーくHD、フランスベッドHDなども年初来高値を更新し、
ヤマウラ、世紀東急工業、加藤産業、ダイセキ、川崎汽船、トピー工業、
リコーリース、ホシザキ、塩野義製薬、バローHD、カワチ薬品、柿安本店、
大倉工業、百五銀行、愛三工業、トレジャーファクトリーなどこの日も内需関連を
中心に上値追いする銘柄の多い一日でした。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。