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◆雇用統計軟調もパウエル議長会見で米市場反発
2025.03.10 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 36,887.17 -817.76
TOPIX 2,708.59 -42.82
グロース250 631.01 -13.31
NYダウ 42,801.72 +222.64
ナスダック総合 18,196.22 +126.96
S&P500指数 5,770.20 +31.68先週末の米国市場は3指数揃って反発となりました。
週末に公表された2月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が予想16.0万人
に対して、15.1万人増。失業率は予想4.0%に対して4.1%で、雇用者数は予想を下回り、失業率は上回る
という結果から、今後雇用者数の減少、失業率の上昇により景気減速につながるとの
見方が台頭し、ダウは一時400ドル超の下落となりました。ただその後、FRBのパウエル議長が講演で、経済には問題がなく、政策を当面据え置く
姿勢を再確認すると景気に安心感が広がり相場は買いに転じ、終盤にかけ上げ幅を
拡大させる展開となりました。セクター別では、公益、エネルギー、情報技術、資本財などが上昇。
一方で生活必需品、金融、一般消費財などが下落しました。個別銘柄では、ブロードコム、英アーム、マイクロンテクノロジー、ラムリサーチ、
クアルコム、KLA、アプライドマテリアルズ、ASML、エヌビディアなど半導体を中心に
買い直され指数をけん引。またドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは投資会社のシカモア・
パートナーズと買収、非公開化で合意し上昇。
グーグルはAIによるサーチ機能の強化計画を発表し上昇しました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は817円安と大幅反落し、36,887円で大引けを迎えました。
前日(3/6木)の米市場で朝令暮改のトランプ政策の不透明感から3指数大幅反落で
帰ってきたことや、米国では雇用統計の発表を控えていたことに加え、日銀による利上げ
の警戒、週末要因からポジション調整の売りも加わり、日本市場でも半導体や
ファストリなど指数ウェイトの高い銘柄を中心に売り込まれる展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.9兆円と前日と同水準。
値上がり銘柄は459(28%)、値下がり銘柄は1133(69%)と多くの銘柄が
値下がりとなりました。業種別では8業種が値上がりし、値上がり上位はゴム製品、鉄鋼、鉱業など。
値下がり上位はその他製品、電気機器、精密機器、保険などでした。個別銘柄では、昨年12月初旬にエントリーとなったほくほくフィナンシャルが+2.5%
の上昇で、再び昨年来高値を更新!(ほくほくフィナンシャル)
また昨年6月下旬にエントリーとなったUSSも逆行高で昨年来高値を更新!
(USS)
さらに前日に引き続き昨年8月下旬にエントリーとなった愛三工業も上値追いが続き連日
で昨年来高値&上場来高値更新!(愛三工業)
その他、住友ゴム工業、マブチモーター、トヨタ紡織、リョービ、サカタインクス、東邦銀行、
加藤産業、大倉工業、千葉銀行、バローHDなどが指数の弱い中、逆行高し上昇と
なりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。