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◆トランプ関税に加えスタグフレーション懸念で米市場続落
2025.03.31 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,120.33 -679.64
TOPIX 2,757.25 -58.22
グロース250 668.89 -1.97
NYダウ 41,583.90 -715.80
ナスダック総合 17,322.99 -481.04
S&P500指数 4,284.91 -130.35先週末の米国市場は3指数揃って大幅続落となりました。
トランプ政権の関税を警戒した売りに加えて、朝方発表された2月のPCE
(個人消費支出)では、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比、前年同月比
揃って市場予想を0.1ポイントですが上回ったことから、インフレ再燃の警戒感が意識
され朝方から売られる展開に。またその後に発表された3月のミシガン大消費者信頼感指数の確報値では速報ベース
から下回り、2年ぶりの低水準に落ち込んだ一方で、期待インフレ率は上昇する結果
となり、スタグフレーション懸念も強まり売りが加速する展開となりました。セクター別では公益のみが上昇、コミュニケーションサービス、一般消費財、情報技術
資本財が▲2%超の下落となりました。個別銘柄では、ビットコインが85000ドルを割れて停滞していることからマイクロストラテジー
が▲10%超、コインベースも▲8%弱の下落。グーグル、アマゾン、メタ、マイクロソフト、アップル、テスラの主力ハイテクも揃って
下落し、指数の足を引っ張る形となりました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は679円安と大幅続落となり37,120円で大引けを迎えました。
週末は3月決算企業を中心とした配当の権利落ち日にあたり、約300円の配当落ち分を
考えると379円安となりますが、日経平均は朝方から外需関連を中心に売り込まれ、
一時37000円を割れる場面もみられました。前日小幅プラス引けとなっていたTOPIXもこの日は反落となり、グロース250も後場寄り
あたりまではプラス圏で推移していましたが、大引け前に持ち高調整の売りも出てマイナスと
なりました。プライム市場の売買代金は概算で4.4兆円。
値上がり銘柄は150(9%)、値下がり銘柄は1435(87%)とわずか1割弱の銘柄が
上昇。業種別では33業種すべてが値下がりとなり、全面安の展開で、値下がり上位は証券、
海運、鉄鋼、輸送用機器、銀行などでした。個別銘柄では、昨年8月下旬にエントリーとなった東宝が再び上値追いする格好で
昨年来高値&上場来高値を更新!(東宝)
また昨年4月初旬にエントリーとなった平和堂も足元で堅調な上値追いが継続しており、
連日で昨年来高値を更新!(平和堂)
さらには昨年12月下旬にエントリーとなった大倉工業も高値もみ合いの中、逆行高で
昨年来高値&上場来高値を更新!(大倉工業)
その他、柿安本店、トレジャーファクトリー、すかいらーくHD、アルプス技研
クリエイトレストランツHD、ライフコーポなどが上値追いする展開となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。