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◆米市場再び反落、シーソーゲーム続く
2025.04.11 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 34,609.00 +2,894.97
TOPIX 2,539.40 +190.07
グロース250 613.64 +40.55
NYダウ 39,593.66 -1,014.79
ナスダック総合 16,387.31 -737.66
S&P500指数 5,268.05 -188.85きのうの米国市場は再び3指数揃って反落となりました。
前日は相互関税の一部停止で投資家心理が改善し、ダウが3000ドル近く上昇し、
過去最大の上げ幅を記録しましたが、先行き懸念が払しょくされたわけではなく、
この日は反動安。ホワイトハウスが中国に対する追加関税の税率について、累計で145%になると
説明すると米中貿易摩擦激化への懸念が強まりダウの下げ幅は一時2000ドルを
超えました。ただその後、トランプ大統領が中国との交渉について「最終的には両国にとって
非常によいものになると思う」と述べたことで、交渉は決裂していないとの見方から
終盤にかけては下げ幅を縮小したものの主要指数そろって反落しました。セクター別ではエネルギー、情報技術、コミュニケーションサービスなどの下落が
目立った一方、生活必需品が堅調でした。個別銘柄では、医療保険のユナイテッドヘルスや通信のベライゾン、飲料の
コカコーラ、ディスカウントストアのウォルマート、日用品のP&Gなどディフェンシブが
買われたほか、金先物価格の急騰を受けてニューゴールド、ニューモント、バリック
ゴールドなどの産金関連も逆行高。一方、医薬品のノババックスは米保険長官ガコロナワクチン駐車の有効性に
懸念を示したことから▲20%弱の大幅安。
前日上昇のけん引役となっていた半導体関連も軒並み反落となりました。ダウ採用銘柄では、中国事業の比率が高いナイキが▲8%超の大幅安となった
ほか、シェブロン、ウォルトディズニー、エヌビディア、アメックス、メルク、ゴールドマン
などの下落が目立ちました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は2894円高と大幅反発し、34,609円で大引けを迎えました。
前日に相互関税を90日間延期すると急遽発表したことから米市場がダウ+7.87%
ナスダック+12.1%、S&P500が+9.5%と大幅高で帰ってきたことから日本市場も
朝方から買い直される動きが続き、終始2000円を超えるプラス圏での推移となりました。この2894円の上がり幅は昨年8月6日の3200円超上昇した日に次いで歴代2位と
なります。プライム市場の売買代金は概算で約5.6兆円と前日とほぼ同商い。
値上がり銘柄は1623(99%)、値下がり銘柄は8(0%)と三度前日と真逆の
展開で今度はまた全面高となりました。業種別では33業種すべてが値上がりし、値上がり上位は非鉄金属、電気機器、
その他製品、機械などでした。個別銘柄では2月下旬にエントリーとなったトレジャーファクトリーが前日の決算を機に
ギャップアップで始まり、年初来高値を更新!(トレジャーファクトリー)
また昨年8月下旬にエントリーとなった東宝も+8%超の大幅高で年初来高値&
上場来高値を再び更新!(東宝)
またついきのうエントリータイミングを迎えた東邦HDも+7%超の上昇でいきなりの年初来
高値を更新する運びとなりました。(東邦HD)
その他、ニッコンHD、丸井グループ、日本ハム、日本瓦斯、マツキヨココカラ、サンドラッグ、
加藤産業、ライフコーポ、平和堂なども年初来高値更新し、特に食品、スーパー小売、
ドラッグストアなど関税の影響を受けにくい内需系の上昇が目立ちました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。