Marketマーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

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【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　34,377.60 +457.20
TOPIX　2,530.23 +32.20
グロース250　645.86 +16.05
NYダウ　39,142.23 -527.16
ナスダック総合　16,286.45 -20.71
S&P500指数　5,282.70 +7.00

きのうの米国市場はダウ、ナスダックともに続落し、S&P500は前日終値を
挟んで小幅プラスとなりました。

ダウ採用のユナイテッドヘルスが朝方発表した1ー3月期決算で、売上高などが
市場予想を下回り、関税の影響で医療コストが当初の計画よりも上がっている
として通期の利益見通しを下方修正したことから、同社株が22％超の大幅安。

ユナイテッドヘルスだけでダウ平均を804ドル押し下げ、ダウは一時700ドル超も
下落となりました。

また前日、パウエルFRB議長が講演で不確実性の高い局面での利下げに慎重な
姿勢を示したことに対し、トランプ大統領は自身のSNSなどでこれを批判。
トランプ大統領がパウエル議長の更迭を検討していると、ウォール・ストリート
・ジャーナルが17日午後に伝えたことからFRBの独立性が揺らぐとの懸念も強まり
相場の重しとなりました。

セクター別ではエネルギー、生活必需品、不動産、公益、素材などが上昇。
一方で情報技術、ヘルスケアが下落しました。

個別銘柄では、輸出規制の影響で巨額の費用を計上する見通しとなったエヌビディア
への売りが続いたことから、ロードコムなど半導体株の一角が連日で下落。

アナリストが投資判断を引き下げたマイクロソフトや、米地裁が広告技術の分野で
独禁法違反を認定したグーグルも下落しました。

一方でイーライリリーが+14％高と急伸。
肥満症治療薬候補として開発中の経口薬の治験結果が良好で、好感した買いが
入ったほか、景気減速から消費が抑えられる一方で、低価格商品に消費が向かう
との観測から1ドルショップのダラツリー+8％、ダラーゼネラル+4.1％、ディスカウントストア
のターゲット+2.9％とそれぞれ上昇しました。

（日本市場）

きのうの日経平均株価は457円高と反発し、34000円台を回復し、34,377円で
大引けを迎えました。

きのう赤沢経済再生相が訪米し、トランプ大統領をはじめベッセント財務長官、
ラトニック商務長官、米通商代表部（USTR）のグリア代表との関税協議の
結果、即日結論は出なかったものの、月内に再協議をする約束を取り付け、追加で
ネガティブな要因がなかったこと、ドル高円安の為替動向についての要請、言及が
なかったことから141円台半ばまで下落していたドル円が142円台後半まで上昇した
こともあって、外需関連を中心に買い直される動きがみられ、序盤から大引けにかけて
ゆっくりですが上げ幅を拡大していく一日となりました。

プライム市場の売買代金は概算で約3.7兆円と前日と同水準。
値上がり銘柄は1183（72％）、値下がり銘柄は398（24％）と指数の上昇も
あって7割の銘柄が上昇しました。

業種別では31業種が上昇し、値上がり上位は石油石炭、保険、銀行、鉱業など。
値下がりは水産農林、倉庫運輸のみでした。

個別銘柄では昨年12月初旬にエントリーとなった日本農薬が旧村上ファンド系の投資会社
シティインデックスイレブンスから株主提案に関する書面を受領したと発表し、これが思惑を
誘い+10％超の大幅高で年初来高値を更新！

（日本農薬）

また前日に引き続き、昨年9月半ばにエントリーとなった伊藤忠食品がこの日も+7％弱の
上昇で連日で年初来高値そして上場来高値を更新！

（伊藤忠食品）

さらに昨年6月初旬にエントリーとなったエムアップHDがエントリー後から押し目を作りながらも
上値追いが継続しており、再び年初来高値＆上場来高値更新！

（エムアップHD）

その他、丸井グループ、しまむら、日本ハム、SFP、伊藤ハム米久HD、吉野家HDなど
食品、小売を中心に年初来高値を更新！
この日もトランプ関税の影響を受けにくい内需関連が堅調でした。

買われていた方、おめでとうございます！

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