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◆米国の信用性揺らぎ、トリプル安
2025.04.22 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 34,279.92 -450.36
TOPIX 2,528.93 -30.22
グロース250 667.53 -2.43
NYダウ 38,170.41 -971.82
ナスダック総合 15,870.90 -415.55
S&P500指数 5,158.20 -124.50連休明けの米国市場は3指数揃って下落しました。
トランプ大統領がパウエル議長の解任を検討していると報じられたことに加え、
自身のSNSで「FRBが利下げを早期にしなければ米経済は減速する」などと独立性が
担保されているFRBに対して、利下げを要求。歴代の大統領にない言動が米国の信認を損なわれるとの懸念からダウは一時1000ドル
超の下落となり、ナスダックもハイテク株、半導体株を中心に一時▲3%超の下落
となりました。為替相場や債券相場でもドル売り、債券売り(金利上昇)のトリプル安となり、
彼が口を開けば相場が下がるという動きが再燃しつつあります。セクター別では11業種すべてが下落、下落率上位は一般消費財、情報技術、
エネルギーなど。個別銘柄では、保険のユナイテッドヘルスが▲6%超の続落となったほか、US
スチールも▲6%の下落。
EVのテスラは廉価版「モデルY」の米国生産に遅延が生じていることが一部メディアで
報じられたことが嫌気され▲5%超の下落。その他ドキュサイン、パロアルトネットワークス、オラクル、セールスフォース、クラウド
ストライク、パランティア、インテュイットなどソフトウェア関連も下落し、主力の
ハイテク株、半導体株も軒並み下落となったことから指数の押し下げにつながりました。一方で好調な決算を発表したネットフリックスが上昇。リスクオフから金相場の上昇を
受けてバリックゴールド、ニューモント、フリーポートマクモランなどの産金株は逆行高と
なりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は450円安と3日ぶり反落し、34,279円で大引けを迎えました。
先週末の米市場はグッドフライデーで休場でしたが、先週末に日経平均株価は木、金で
800円超上昇していたことや、為替相場でドル円が取引時間中に下落し140円台半ばまで
円高が進行したこともあって、外需関連を中心に売り優勢の展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約3.0兆円とことし最低の商い。
値上がり銘柄は653(39%)、値下がり銘柄は937(57%)と指数の弱さもあって、値下がり
銘柄が多い一日でした。業種別ではわずか4業種のみが上昇し、値上がり上位は紙パルプ、陸運、水産農林など。
値下がり上位は輸送用機器、石油石炭、非鉄金属、、機械などでした。個別銘柄では先週年初来高値を更新した昨年12月初旬にエントリーとなった日本農薬
が窓を開けて上伸し、再び年初来高値を更新!(日本農薬)
また昨年9月初旬にエントリーとなった吉野家HDが上値追いが継続しており、こちらも再度
年初来高値を更新!(吉野家HD)
さらに3月初旬にエントリーとなった森永乳業も足元で上昇基調を強めており、連日で
年初来高値更新!(森永乳業)
その他、日本ハム、マツキヨココカラ、早稲田アカデミー、トリドールHD、きんでん、
カワチ薬品、伊藤ハム米久HD、東宝、シグマクシスHD、サンドラッグ、TKC、
丸井グループ、ジョイフル本田、加藤産業、SFP、伊藤忠食品、鹿島建設、
ニッコンHDなどが年初来高値および上場来高値を更新し、引き続きトランプ関税の
影響の少ない内需株を中心の上昇となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。