Marketマーケットニュース

いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。

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【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価　35,705.74 +666.59
TOPIX　2,628.03 +35.47
グロース250　667.84 +8.63
NYダウ　40,113.50 +20.10
ナスダック総合　17,382.94 +216.90
S&P500指数　5,525.21 +40.44

先週末の米国市場は、貿易摩擦への警戒感が幾分か和らいだことから3指数
揃って続伸となりました。

朝方はトランプ大統領の通商交渉中との発言を中国が否定したため関係悪化を警戒し
貿易摩擦問題が引き続きくすぶっていることを嫌気して、ダウはしばらくマイナス圏へ沈む
展開に。

その一方でナスダックは売上、利益ともに市場予想を上回る決算を発表したグーグルが
買われたことから上昇。

さらに週末発表された4月のミシガン大消費者信頼感指数・確報値が予想を上回った
ことから景気悪化への警戒感も和らいだことや、トランプ大統領が日本との関税交渉
について「合意にとても近づいている」と述べたことや、中国についても「習近平国家主席
とも何度も話している」と語ったことから各国との関税協議の進展を期待した買いが入る
ようになり、ナスダックは上げ幅を拡大。ダウもマイナス圏からプラス圏へ浮上し取引終了
となりました。

セクター別では一般消費財、情報技術、コミュニケーションサービスなどが上昇率上位。
一方で素材、金融、公益などが下げました。

個別銘柄では、マスク氏率いるEVのテスラが5月から米政府効率化省（DOGE）より
テスラの経営に時間を割くと語ったことが引き続き追い風となったことに加え、NHTSA
（米国道路交通安全局）が自動運転車の安全規則を一部緩和したことから同社株が
+10％弱の大幅高。

またグーグルは検索広告ビジネスの売り上げ増で1株当たり利益が予想を上回ったほか、
700億ドル規模の自社株買い計画を発表したことが好感され上昇。

その他、カナディアンソーラー、ソーラーエッジ、ジンコソーラー、ファーストソーラーなど
この日はクリーンエネルギー関連が上昇たほか、エヌビディアやマイクロンテクノロジー、
AMDなどの半導体、RTXやロッキードマーティンなどの防衛関連、メルク、アッヴィ、
イーライリリーなどの医薬品と幅広いセクターが買われる動きとなりました。

（日本市場）

先週末の日経平均株価は666円高と3日続伸し、35,705円で大引けを迎えました。

前日の米市場では貿易摩擦の緩和に加え、FRBのウォラー理事が関税によって景気減速
するようであれば、FRBは躊躇なく利下げをするとのコメントがあったことからFRBは
インフレよりも景気減速に対しての措置を優先するとの見方が広がり、3指数揃って続伸して
帰ってきたことから日本市場でも朝方から買い優勢の展開となりました。

少し前まで米市場では株安、債券安、ドル安のトリプル安に苛まれていたわけですが、
足元ではこの逆流により、トリプル高で米市場への資金回帰が起こってドル高（円安）
に振れていることもや、米市場でハイテク、半導体関連を中心に買い直されたことから
日本市場でも外需、半導体関連といった指数ウェイトの高い銘柄が上昇し、指数の
押し上げに寄与しました。

プライム市場の売買代金は概算で約4.4兆円と前日と同水準。
値上がり銘柄は1067（65％）、値下がり銘柄は510（31％）と指数の上昇も
手伝って、値上がり銘柄が多い一日でした。

業種別では26業種が上昇し、値上がり上位は非鉄金属、電気機器、その他製品など。
値下がり上位は空運、食料品、不動産などでした。

個別銘柄では前日に引き続き、昨年12月初旬にエントリーとなったゲオHDが小幅ながら
連日で年初来高値を更新！

（ゲオHD）

この日はこれまで売られていた外需、景気敏感株が買われ、逆に足元で上昇していた内需株
が売られたため、年初来高値を更新した銘柄はゲオHDのみでした。

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