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◆米中貿易協議進展で米市場大幅上昇
2025.05.13 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,644.26 +140.93
TOPIX 2,742.08 +8.59
グロース250 688.86 +4.60
NYダウ 42,410.10 +1,160.72
ナスダック総合 18,708.34 +779.42
S&P500指数 5,844.19 +184.28週明けの米国市場は米中貿易協議の合意により3指数揃って大幅高
となりました。週末に行われた米中貿易協議では、両国がともに現行の関税率を115%ずつ
引き下げることで合意し、米国は対中輸入品に30%、中国は対米輸入品に10%
の関税を課すことで合意。今回の合意は90日間の一時的なものされていますが、トランプ大統領が今週末
にも習近平国家主席と電話会談する可能性があると述べたこともあって貿易を
巡る懸念が大幅に後退。さらに15日に予定されているウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン
大統領の直接交渉にトランプ大統領も参加する可能性があると明らかにし、
地政学リスクの後退が期待されたことも追い風となりました。セクター別では公益以外の10業種が上昇。
上昇率上位は一般消費財、情報技術、コミュニケーションサービス、資本財など
が買われました。個別銘柄では、マキセオンソーラー、ファーストソーラー、カナディアンソーラー、
フューエルセルエナジーなどクリーンエネルギー関連が揃って上昇となったほか、
関税引き下げでラムリサーチ、テキサスインスツルメンツ、KLA、マーベルテクノロジー、
アプライドマテリアルズ、アーム、マイクロンテクノロジー、ブロードコム、ASML、
STマイクロなど半導体関連が軒並み上昇し、半導体指数(SOX)は+7%超の上昇。その他薬価引き下げの思惑から前日まで値下がりしていたモデルナ、メルク、
アムジェン、アッヴィ、ファイザー、イーライリリー、アストラゼネカなど
医薬品も反発となりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は140円高となり、11営業日続伸で37,644円で大引けを迎えました。
前週末の米市場では週末に行われる米中貿易協議の趨勢を見極めたいとの動きから小動き
でしたが、日本時間の取引開始前に米中協議に進展があったとの報道があったことから、
日経平均株価は堅調な展開での寄り付きスタート。ただ4月初旬の急落から急速に値を戻して先週末まで10日続伸していることもあって、
中盤では利益確定売りに押され3指数揃ってマイナス圏に沈む場面もみられました。その後、再びプラス圏に浮上し引けにかけて上げ幅を拡大し、日経平均株価は4月7日
終値31,136円から37,644円まで6500円回復する水準までに至っています。プライム市場の売買代金は概算で4.8兆円と大商い。
値上がり銘柄は1116(68%)、値下がりは476(29%)と7割弱の銘柄が上昇と
なりました。セクター別では25業種が上昇し、上昇率上位は倉庫運輸、証券、海運、鉱業など。
値下がり上位は医薬品、サービス、その他製品などでした。個別銘柄では2月半ばにエントリーとなったマツキヨココカラカンパニーが好決算と同時に
増配と自社株買いを発表しこれが好感され+11%の上昇で年初来高値を更新!(マツキヨココカラカンパニー)
また昨年9月半ばにエントリーとなった早稲田アカデミーも好決算を発表し、5期連続
増収増益見通しとなったことが好感され+5%超の上昇で年初来高値&上場来高値を更新!(早稲田アカデミー)
さらに昨年12月初旬にエントリーとなった川田TECHは、投資運用会社のfundnote
による株式保有割合が5.94%と、新たに5.0%を超えたことから思惑買いが入り、こちらも
年初来高値を更新!(川田TECH)
その他、電通総研、全国保証、日立建機、ニッコンHD、バローHD、
アルプス技研、内田洋行、サンドラッグ、鶴見製作所、伊東ハム米久HD、
シグマクシスHD、アズビル、鹿島建設、ライト工業、東急建設、ヒューリック、
テクノプロHD、図研、セコムなどたくさんの銘柄が年初来高値、および上場来高値
更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。