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◆米市場は個別企業の要因で指数まちまちの展開
2025.05.14 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,183.26 +539.00
TOPIX 2,772.14 +30.06
グロース250 696.68 +7.82
NYダウ 42,140.43 -269.67
ナスダック総合 19,010.08 +301.74
S&P500指数 5,886.55 +42.36きのうの米国市場はダウは反落、ナスダックは大幅続伸と指数まちまちの
展開でした。指数を上下に分けた要因はダウに採用されている保険大手のユナイテッドヘルスG
がCEOの交代と医療費の想定以上の増加を背景に今期の見通しを取り下げた
ことが嫌気され、下落。
ダウ指数の重しにつながりました。一方で、ナスダックはエヌビディアをはじめとした半導体関連が堅調で、同社が、
サウジアラビアの政府系ファンド傘下の人工知能(AI)関連企業と提携したことが
好感され続伸し、その他の半導体関連株をけん引しました。加えてこの日は4月の米CPI(消費者物価指数)が公表され、前年同月比が、
予想の2.4%を0.1ポイント下回る2.3%となったこともインフレの警戒感を和らげ
支援材料となりました。セクター別では情報技術、一般消費財、エネルギーなどが上昇。
一方でヘルスケア、不動産、生活必需品などは下げました。個別銘柄では、暗号資産取引所のコインベースがS&P500に採用されることが
決定したことを受けて、+24%の大幅高。またクリーンエネルギー関連のファーストソーラー、マキセオンソーラー、サンノヴァ
エナジー、なども上昇となり、上述したエヌビディアも+5%超の上昇となり、マイクロン
テクノロジー、ブロードコム、KLA、AMD、TSMC、ラムリサーチ、アプライドマテリアルズ、
ASML、インテルなどその他半導体関連も軒並み上昇となりました。一方で、ユナイテッドヘルスは▲17%超の下落となり、メルクやノボノルディスク、
ノババックス、ノヴァルティス、アストラゼネカ、アムジェン、イーライリリー、
アッヴィなどの医薬品関連も続落となっています。(日本市場)
きのう日経平均株価は539円高となり、12営業日続伸で38,183円で大引けを迎えました。
TOPIXは13営業日続伸となり、これは2009年以来の続伸記録となります。米中貿易協議で両国ともに115%関税を引き下げることで90日間合意することが決定し、
貿易摩擦の緩和が好感される形で前日の米市場が大幅高で帰ってきたことを受けて、
日本株も朝方から買い優勢の展開となりました。ただ朝方が一番高い状態で38500円手前まで一気に上昇した後は過熱感も意識され、
利益確定売りも出て小幅ながら大引けにかけて上げ幅を縮小させる展開で取引終了
となりました。プライム市場の売買代金は概算で約6.0兆円と大商い。
値上がり銘柄は734(44%)、値下がりは849(51%)と指数の上昇の割には、
値下がり銘柄数が若干ながら多い一日でした。セクター別では19業種が上昇し、上昇率上位は海運、医薬品、倉庫運輸など。
値下がり上位は水産、農林、建設などでした。個別銘柄では昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングが決算を発表し、
今期予想も増収増益で10期連続となる見通し、さらに配当も増配されたことが好感され、
+10%超の上昇で年初来高値を更新!(ビジネスエンジニアリング)
また昨年12月半ばにエントリーとなった図研は足元で上値追いが継続しており、+5%超の
上昇で年初来高値&上場来高値を更新!(図研)
さらに2月半ばにエントリーとなった日立建機も4月の暴落からV字回復を見せ、足元上値追い
で年初来高値を更新!(日立建機)
その他、電通総研、鶴見製作所、スズケン、ベイカレント、豊田合成、
早稲田アカデミー、内田洋行、TIS、アズビル、TKC、全国保証、帝国繊維、
などが年初来高値、および上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。