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◆関税警戒感再燃で米市場下落
2025.05.26 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,160.47 +174.60
TOPIX 2,735.52 +18.43
グロース250 712.67 -1.22
NYダウ 41,603.07 -256.02
ナスダック総合 18,737.21 -188.53
S&P500指数 5,802.82 -39.19先週末の米国市場は関税への警戒感が再燃し、3指数揃って下落となりました。
取引開始前の朝方、トランプ大統領がEUからの輸入品に対しに6月1日からの
関税率を50%にすることを自身のSNSに投稿。
これを受けてダウ、ナスダックともに寄り付き後から下落でのスタートとなりました。ただ、ホワイトハウスは今回のトランプ大統領の声明を正式なものだとは解釈して
いないと一部メディアが報じたことやベッセント財務長官が数週間以内にいくつかの
大規模な貿易合意を発表する予定と発言したことから取引中盤にかけて下げ幅を
縮小させる動きとなりました。またトランプ大統領が同日、米国内で販売されるiPhoneを米国以外で生産した場合、
少なくとも25%の関税を課すとの声明を出しており、これを受けてアップル株が下落し、
相場の重しとなりました。一方で、日本製鉄による鉄鋼大手USスチール買収を承認したことを受けUSスチールは
+21%超の大幅高となりました。個別銘柄では、フューエルセルエナジーやソーラーエッジ、エンフェーズエナジーなどの
クリーンエネルギー関連が買われたほか、会計、所得税申告ソフトを提供する
イントュイットが2-4月期決算を発表し、売上利益ともに市場予想を上回る内容となった
ことで+8%超の大幅高。関税の不透明感が台頭したことからフリーポートマクモラン、ニューゴールド、バリック
ゴールドなどの産金関連も上昇となりました。一方でダウ採用ナイキ、セールスフォース、ウォルト・ディズニーが売られたほか、
百貨店のコールズやメイシーズ、アパレルのアバクロ、TJXなど消費小売関連も軟調でした。(日本市場)
先週末の日経平均株価は174円高と4営業日ぶり反発となり、、37,160円で
37000円台を回復し、大引けを迎えました。前日の米市場では新たな材料に乏しく、高止まりを見せていた米長期金利がやや
低下したことを手掛かりに買いが入るものの、週明け米市場は休場であることもあって、
積極的な買いは手控えられました。米市場が様子見の中、日経平均株価は前日まで3日続落していたこともあって、
値ごろ感から自律反発の動きが見られ、ザラバ中プラス圏での堅調な推移となりました。ただプライム市場の売買代金は概算で約3.9兆円と薄商い。
値上がり銘柄は1118(68%)、値下がりは450(27%)と指数が反発したこともあって、
値上がりの多い一日でした。セクター別では27業種が値上がりし、上昇率上位はその他製品、非鉄金属、機械など。
値下がり上位は鉱業、証券、電気ガスなどでした。個別銘柄では昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングが+6%超の
大幅高で年初来高値を更新!(ビジネスエンジニアリング)
また今月初旬にエントリーとなった帝国繊維も+5.5%の大幅高で早速年初来高値を更新!
(帝国繊維)
さらに昨年8月初旬にエントリーとなったベイカレントも長期の上昇トレンドを形成し、
エントリー時より2バガー達成!そして年初来高値&上場来高値を更新!(ベイカレント)
その他、ニッコンHDも2バガー達成となっており、豊田自動織機(ハーフバガー)、
ライト工業などが年初来高値、および上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。