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◆エヌビディア上昇もセールスフォース下落で売り買い拮抗
2025.05.30 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,432.98 +710.58
TOPIX 2,812.02 +42.51
グロース250 740.39 -2.55
NYダウ 42,215.73 +117.03
ナスダック総合 19,175.86 +74.92
S&P500指数 5,912.17 +23.62きのうの米国市場は3指数揃って小幅続伸となりました。
前日引け後に公表されたエヌビディアの決算では市場予想上回る内容となり、
無事通過。時間外取引で上昇していたこともあって、朝方から買われる展開で一時+6%超の上昇
となったものの、ほぼ寄り天状態でその後は利益確定売りが進む展開で+3%の上昇で
落ち着きました。また米裁判所が28日にトランプ政権が導入した関税の一部差し止めを命じ、
米関税引き上げへの警戒が後退、その一方で関税政策への不透明感が強まる
との見方も台頭し、これを好感する動きは限定的でした。加えて今晩はFRBがインフレ指標として注目する4月のPCE(個人消費支出)も
公表されることから積極的な買いは手控えられました。セクター別では不動産、ヘルスケア、公益などが上昇する一方で、コミュニケーションサービス
のみが下落となっています。個別銘柄では、医薬品へも関税強化が囁かれていましたが、今回の関税違法訴訟により、
実施されないとの思惑がはたらき、バイオジェン、ノババックス、モデルナ、アムジェン、
アッヴィ、ノボノルディスク、ファイザー、アストラゼネカなどの医薬品が揃って上昇。ダウ採用銘柄ではボーイングやアムジェン、シェブロンなどが買われた一方で、
前日決算を発表したセールスフォースが▲3%の下落となり、指数の足を引っ張りました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は710円高と大幅反発し、、38,432円で大引けを迎えました。
前日の米市場の取引終了後に発表されたエヌビディアの決算では、市場予想を上回る
内容で時間外取引で買われていること、また5月のFOMC議事要旨で利下げに
慎重な姿勢が見られたこと、加えてトランプ政権が進めている関税措置に
米国際貿易裁判所が違法と判断し、差し止めを要求していることなど複数の要因が
総じてプラス材料としてはたらきました。これらの好材料を受けて日本市場は関税の不透明要因で手控えられていた大型
外需関連や半導体関連を中心に買いが入り、朝方から堅調な展開で38000円台を
再び一気に回復する展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約4.7兆円の大商い。
値上がり銘柄は1117(68%)、値下がりは437(26%)と指数が大幅高となった
要因として外需関連が買われた半面、これまで関税の影響の少ない内需関連は
軟調となり、全面高という展開ではありませんでした。セクター別では30業種が値上がりし、上昇率上位は非鉄金属、輸送用機器、保険、
サービスなど。
値下がりは陸運、海運、紙パルプのみでした。個別銘柄では4月半ばにエントリーとなった内田洋行が続伸の展開で連日での年初来高値
そして、上場来高値を更新!(内田洋行)
また昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングも足元で続伸しており、
こちらも年初来高値&上場来高値を更新!(ビジネスエンジニアリング)
さらに昨年6月初旬にエントリーとなったエムアップHDもきれいな上昇トレンドが
継続しており、こちらも年初来高値&上場来高値を更新!(エムアップHD)
その他、TKC、横河電機、大倉工業、ホーチキ、伊藤忠食品などが年初来高値、
および上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。