-
◆米中関税交渉、週内にも実施との報道で上昇
2025.06.03 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,470.67 -494.43
TOPIX 2,777.29 -24.28
グロース250 746.00 +0.76
NYダウ 42,305.48 +35.41
ナスダック総合 19,242.61 +128.85
S&P500指数 5,935.94 +24.25週明けの米国市場は、ダウは前日とほぼ同値、ナスダックは反発と指数まちまちの
展開でした。取引開始後に発表された5月のISM製造業景況感指数は予想49.3に対して、結果は
48.5となり、4月よりも低下したことを受けて、センチメントが悪化。ダウは一時400ドル超の下落となりました。
その一方で中国との貿易協議が州内にも行われる可能性が高いと伝わると、交渉進展
への期待から買い直され下げ幅を縮小。
取引終盤にかけてプラスに転じる動きとなりました。セクター別ではエネルギー、情報技術、コミュニケーションサービスなどが上昇率上位で、
下げたのは資本財のみでした。個別銘柄では、トランプ米大統領が輸入鉄鋼への関税を現行の25%から50%へ
引き上げると表明したことから鉄鋼のニューコアが+10%超の上昇。また関税交渉の不透明感から金価格が上昇したこともあり、バリックゴールド、
ニューモント、フリーポート・マクモラン、ニューゴールドなどの産金関連の揃って上昇。前週末売られていた半導体関連もこの日は米中関税交渉が進展するとの期待もあって、
エヌビディアをはじめマイクロンテクノロジー、AMD、ブロードコム、マーベルテクノロジー、
ASML、ラムリサーチ、インテル、アームなども買われました。一方で輸入した鉄材で自動車を作るGMやフォードは関税の影響で生産コストの上昇
が懸念され下落しました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は494円安と続落し、37,470円で大引けを迎えました。
前週末の米市場では米国際貿易裁判所がトランプ政権による関税措置の多くを
違法と判断しましたが、これによるポジティブな反応は限られ、加えて週末には
トランプ大統領が自身のSNSで、「中国が米国との現行の貿易協定に違反している」と
発言したことや、鉄鋼への輸入に関して50%の関税を賦課するとの報道も浮上した
ことから貿易関税の不透明感が重しとなり、日経平均株価は続落する展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約9.5兆円と前週末とほぼ同商い。この日もMSCI
(世界株価指数)の構成銘柄の入れ替えの影響から需給が膨らむ格好となりました。
値上がり銘柄は562(34%)、値下がりは1012(62%)と指数の下落に伴い、値下がり
銘柄の方が多い一日でした。セクター別では5業種のみが値上がりし、上昇率上位は倉庫運輸、建設、保険など。
値下がり上位はゴム製品、輸送用機器、精密機器などでした。個別銘柄では昨年9月初旬にエントリーとなった長谷工コーポレーションが+2.5%の逆行高で
上昇し、年初来高値&上場来高値を更新!(長谷工コーポレーション)
また昨年9月半ばにエントリーとなった伊藤忠食品も足元で上昇が続いており、年初来高値
&上場来高値を更新!(伊藤忠食品)
さらに2月下旬にエントリーとなった東急建設も続伸し、こちらも年初来高値を連日で更新!
(東急建設)
その他、ライト工業、シグマクシスHD、ホーチキ、大倉工業、川田TECH、
伊藤ハム米久HD、TIS、ガリレイ、内田洋行、などが年初来高値、
および上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆マナカブ公式ブログ
https://manakabu.com/news/◆X(Twitter)
https://twitter.com/manakabu◆Facebook
https://www.facebook.com/manakabucom━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
-
【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。