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◆米経済指標の悪化を受け、景気敏感株売られ指数まちまち
2025.06.05 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,747.45 +300.64
TOPIX 2,785.13 +14.02
グロース250 764.69 +8.19
NYダウ 42,427.74 -91.90
ナスダック総合 19,460.49 +61.53
S&P500指数 5,970.81 +0.44きのうの米国市場は、景気への先行き不安により、ダウは小幅反落、ナスダックは
小幅続伸と指数まちまちの展開でした。
取引開始前に発表された5月のADP雇用統計では事前予想11.2万人増の
雇用者数の伸びに対して、結果は3.7万人増と大幅に下回り、前月の6.0万人
からも大きく下振れ。さらにその後取引開始後間もなくして発表された5月のISM非製造業景況指数も
52.0の予想だったものが49.9となり、好不況の節目でもある50を下回りました。この2つの経済指標の低迷が景気の先行き不安につながり、景気敏感株の一角を
中心に売り優勢の展開となりました。
一方で、景気減速懸念からFRBによる利下げ期待も出て、米長期金利は低下。金利に敏感なナスダックは半導体関連を中心に買われ、小幅続伸となりました。
セクター別ではコミュニケーションサービス、素材、不動産などが上昇率上位。
エネルギー、公益、生活必需品、金融などが下げました。個別銘柄では半導体のSTマイクロが+10%超の上昇となったことをはじめ、
マーベルテクノロジー、TSMC、ブロードコム、テキサスインスツルメンツ、
ラムリサーチ、アーム、AMD、マイクロンテクノロジー、KLAなどが上昇し
指数をけん引。また金利が低下したことで住宅関連のDRホートンやレナーなども上昇。
一方で関税によるコスト増で5-7月期の利益が最大で50%減少する可能性が
あると警告した1ドルショップのダラー・ツリーが急落。ダウ採用銘柄ではシェブロン、トラベラーズ、ベライゾン、スリーエムなどが下落した
ことが指数の重しとなりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は300円高と4日ぶり反発し、37,747円で大引けを迎えました。
前日の米市場では週内にも米中の関税協議が行われるとの期待感や半導体関連が
上昇し指数をけん引したことを受けて、日本市場でも先物主導にアドバンテストや
ソフトバンクG、東京エレクトロンなどが上昇し、4日ぶり反発となりました。また為替相場でもドル円が143円台まで円安が進行したことも支援材料となりました。
プライム市場の売買代金は概算で約4.1兆円と前日とほぼ同商い。
値上がり銘柄は1018(62%)、値下がりは536(32%)と指数の反発に伴い、
値上がり銘柄の方が多い一日でした。セクター別では26業種が値上がりし、上昇率上位はその他製品、石油石炭、紙パルプなど。
値下がり上位はゴム製品、不動産、金属製品などでした。個別銘柄では昨年12月初旬にエントリーとなった日本農薬が+9%弱の大幅高で
年初来高値を更新!(日本農薬)
また2月初旬にエントリーとなったライフコーポレーションも高値もみ合いの中、
頭一つ抜きん出て上昇し、こちらも年初来高値を更新!(ライフコーポレーション)
さらに4月半ばにエントリーとなった内田洋行が先日の業績上方修正効果で続伸し、
連日の年初来高値&上場来高値を更新!(内田洋行)
その他、東急建設、ホーチキ、伊藤忠食品、長谷工コーポレーションなどが
年初来高値、および上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。