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◆労働市場の低迷でセンチメント悪化し3指数下落
2025.06.06 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,554.49 -192.96
TOPIX 2,756.47 -28.66
グロース250 761.54 -3.15
NYダウ 42,319.74 -108.00
ナスダック総合 19,298.45 -162.04
S&P500指数 5,939.30 -31.51きのうの米国市場は、ナスダックは反落、ダウは続落となり3指数揃って下落
となりました。前日の5月のADP雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大きく下回ったことに
加え、この日発表された週間の新規失業保険申請件数が予想を上回る増加
となりセンチメントが悪化。トランプ大統領と中国の習近平国家主席が電話協議を行い、次の合意に向けた
協議の開催が決定したことはポジティブ材料ですが、今晩発表予定の5月の
米雇用統計も控えていて、取引終盤にかけて持ち高調整の売りが目立つ展開と
なりました。セクター別では10業種が下落し、下落率上位は一般消費財、生活必需品、素材など。
コミュニケーションサービスのみが上昇となっています。個別銘柄では、先日の1ドルショップダラーゼネラルに続き、きのう2-4月期決算を発表した
同業のダラーツリーも市場予想を上回る好決算を発表し、+9%の上昇。またトランプ政権が7月にも成立を目指す減税延長法案で国民一人当たりの所得が
増える可能性があることから、百貨店のコールズ、メイシーズ、アパレルのアバクロなどが
上昇したほか、マイクロンテクノロジー、アプライドマテリアルズ、KLA、ASML、TSMC
などの半導体の一角も上昇。一方でテスラのマスク氏が減税延長法案を批判したことに対し、トランプ大統領が
「深く失望した」と語り、マスク氏が関与する企業への政府補助金と契約の打ち切りを
示唆したことからテスラ株が▲14%の大幅安。さらにビックデータ分析のパランティアと米政権の連携について与党共和党の一部議員
が批判していると報じられ、同社も▲8%弱の下落となり、約7000人の人員削減計画を
決定した日用品大手のP&Gが下げたほか、保険のユナイテッドヘルス、航空機大手の
ボーイング、ウォルマート、エヌビディアなどが下落し、指数の重しとなりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は192円安と反落し、37,554円で大引けを迎えました。
前日の米市場では経済指標の悪化を受けて景気敏感株を中心に売られたことで、
ダウが下落、加えて米長期金利の低下から為替相場ではドル円が日本時間に
142円台半ばまで円高が進行したことが重しとなって、日本市場も積極的な買いが
入りづらく、終始マイナス圏で推移する展開となりました。また個別では、中国によるレアアースの輸出規制の影響で、スズキが5月下旬から
小型車「スイフト」の国内生産を停止していることが伝わったことが、他業種への影響も
あるのではとの見方が広がったことも相場の重しとなりました。プライム市場の売買代金は概算で約4.2兆円と前日とほぼ同商い。
値上がり銘柄は567(34%)、値下がりは995(61%)と指数が下げたこともあって、
値下がり銘柄の方が多い一日でした。セクター別では4業種のみ値上がりし、上昇率上位は金属製品、陸運、非鉄金属など。
値下がり上位は海運、輸送用機器、石油石炭などでした。個別銘柄では昨年9月半ばにエントリーとなったシグマクシスHDが+4%弱の逆行高で
年初来高値&上場来高値を更新!(シグマクシスHD)
また昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングも高値もみ合いの中、
頭一つ出て上昇し、こちらも年初来高値を更新!(ビジネスエンジニアリング)
さらに昨年9月半ばにエントリーとなったTKCも逆行高で上昇し、こちらも年初来高値&
上場来高値を更新!(TKC)
その他、日本酸素HDなどが年初来高値となってくれました。
買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。