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◆中東地政学リスクがセンチメントを冷やす
2025.06.16 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 37,834.25 -338.84
TOPIX 2,756.47 -26.50
グロース250 752.52 -11.20
NYダウ 42,197.79 -769.83
ナスダック総合 19,406.83 -255.66
S&P500指数 5,976.97 -68.29先週末の米国市場は、地政学リスクがセンチメントを冷やし、3指数そろって
大き目の反落となりました。イスラエルがイランの核施設や軍事施設などを攻撃し、イランが報復としてイスラエルに
ミサイルで反撃したことで中東の地政学リスクが高まりリスク回避が強まりました。週末は6月のミシガン大消費者信頼感指数が発表され、事前予想を上回る改善や
期待インフレ率の低下が示され、取引中盤には売りが落ち着く場面も見られましたが、
イランがイスラエルに対して市民を対象にした報復ミサイル攻撃開始の報道を受けて、
取引終盤にかけて再び売りが加速する展開となりました。セクター別では11業種中エネルギーのみが上昇となり、金融、情報技術、素材、
生活必需品などが下落率上位。個別銘柄では4月以降の上昇をけん引してきたエヌビディアなどの主力株が幅広く下落
した一方、原油が+7%超上昇したことを受けてエクソン・モービルなどエネルギー関連や
ロッキード・マーティンとRTXなど防衛関連株、ニューモント、フリーポートマクモラン
などの産金株などが上昇しました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は338円安と続落し、37,834円で大引けを迎えました。
朝方にイスラエルがイランを攻撃したと報じられて東京市場は為替相場がドル円が
142円台後半の円高に振れたことなどを嫌気した売りが先行。
日経平均株価は一時600円超下げる場面もみられました。ただその後はドル円が143円台半ばの円安に転じたことや中東の軍事衝突は一時的な
もので終わるだろうとの見方も台頭し、引けにかけては下げ幅を縮小させる展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約5.1兆円とSQ日ということもあって商いが膨らみました。
値上がり銘柄は291(17%)、値下がりは1303(79%)と指数が続落したこともあり、
値下がり銘柄の方が多い一日でした。セクター別では7業種が値上がりし、上昇率上位は鉱業、石油石炭、、電気ガスなど。
値下がり上位は空運、繊維製品、サービスなどでした。個別銘柄では3月初旬にエントリーとなった日本瓦斯が逆行高で上昇し、年初来高値を更新!
(日本瓦斯)
また3月半ばにエントリーとなったきんでんも逆行高で上値追いが続き、こちらも
年初来高値&上場来高値を更新!(きんでん)
さらに昨年12月半ばにエントリーとなった図研も上値追いが継続しており、新値を付けて
こちらも年初来高値&上場来高値を更新!(図研)
その他、横河電機なども年初来高値更新となってくれました。
買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。