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◆中東情勢緊張緩和も半導体規制強化でナスダック軟調
2025.06.23 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 38,403.23 -85.11
TOPIX 2,771.26 -20.82
グロース250 750.71 -6.87
NYダウ 42,206.82 +35.16
ナスダック総合 19,447.41 -98.86
S&P500指数 5,967.84 -13.03先週末の米国市場は、ダウ、ナスダックとも前日終値を挟んで小動きの展開でした。
イスラエルとイランの軍事衝突を巡り、トランプ大統領が軍事介入せず、外交的解決の
方向性を見出したことから、取引開始直後は上昇でのスタート。さらに、FRBのウォラー理事が「7月の利下げの可能性」に言及したことも手伝って、
上げ幅を拡大する展開となりました。ただその後、一部メディアでトランプ政権が半導体を巡る対中規制を一段と強化する
ことを検討していると報じると半導体関連の多いナスダックは失速。
加えてリッチモンド連銀のバーキン総裁は「利下げを急がず」との姿勢を示したことも相場
の重しとなり、ナスダックはマイナス圏に沈み取引終了まで買いが入らない展開となりました。セクター別ではエネルギー、生活必需品、金融などが上昇。
コミュニケーションサービス、素材、ヘルスケア、情報技術などが下げました。個別銘柄では、ステーブルコイン法案の思惑でコインベースが続伸。
また利下げ期待からレナー、DRホートン、ホームデポなどの住宅関連も堅調となりました。一方で、コンサル大手のアクセンチュア、グーグル、オラクルなどが下落し、半導体関連も
KLA、アプライドマテリアルズ、マーベルテクノロジー、インテル、ラムリサーチ、TSMC、ST
マイクロ、エヌビディアなどが軒並み下落となりました。(日本市場)
先週末の日経平均株価は85円安と小幅続落し、38,403円で大引けを迎えました。
前日は奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で米市場が休場であったことや、
週末要因、中東の地政学リスクの不透明感などから積極的に買い向かう動きは少なく、
利益確定売り、持ち高調整売りに押される展開となり、日経平均株価は2日続落となりました。プライム市場の売買代金は概算で約6.7兆円と大商い。
値上がり銘柄は449(27%)、値下がりは1125(69%)と指数が続伸したことで、
値上がり銘柄の方が多い一日でした。セクター別ではわずか2業種のみが値上がりし、上昇したのは紙パルプ、海運のみ。
値下がり上位はその他製品、保険、鉱業、水産農林などでした。個別銘柄では5月初旬にエントリーとなった日本酸素HDが+5%弱の逆行高で
上値追いとなり、年初来高値&上場来高値を更新!(日本酸素HD)
また3月半ばにエントリーとなったジョイフル本田も逆行高となり、こちらも年初来高値を更新!
(ジョイフル本田)
さらに昨年9月初旬にエントリーとなった長谷工コーポレーションも足元で上値追いが継続しており、
こちらも年初来高値&上場来高値を更新!(長谷工コーポレーション)
その他、ビジネスエンジニアリング、川田TECH、東急建設などが年初来高値および
上場来高値更新となってくれました。買われていた方、おめでとうございます!
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。