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◆通商交渉進展と減税政策期待でダウは44000ドル台回復
2025.07.01 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 40,487.39 +336.60
TOPIX 2,852.84 +12.30
グロース250 748.25 +12.43
NYダウ 44,094.77 +275.50
ナスダック総合 20,369.73 +96.27
S&P500指数 6,204.95 +31.88週明けの米国市場は、トランプ政権による各国との関税交渉が進展するという
期待感から3指数揃って続伸となりました。ダウはおよそ4か月ぶりに44000ドル台を回復し、ナスダックは連日の最高値更新となりました。
トランプ大統領はカナダのデジタルサービス税(DST)に不満を持っており、「カナダとの
通商交渉は早期に打ち切りとする」と自身のSNSで発信したことに触発されてか、
カナダ政府が29日、デジタルサービス税を廃止する方針を示しました。その上で、トランプ政権との間で関税などをめぐる交渉を再開すると明らかにしたことで、
アメリカとほかの国との交渉も進展するとの期待感が支援材料となり、3指数揃って
上昇となりました。加えてトランプ大統領が掲げる減税策を盛り込んだ法案について議会上院での調整が
大詰めを迎えていることも買い材料となった模様です。セクター別では情報技術、金融、不動産、ヘルスケアなどが上昇。
エネルギー、一般消費財などが下げました。個別銘柄では今月初め、トランプ大統領の歳出法案変更の一環として、2028年までに
太陽光発電と風力発電の税額控除が段階的に廃止されるとの方向でしたが、トランプ
大統領が上院に提出した大規模な税制・歳出法案では、ソーラー・リースに対する税額控除
が維持されたことからファーストソーラー、サンラン、ブルームエナジーなどの
クリーンエネルギー関連が上昇。また金利低下を受けて相対的に投資妙味が増すゴールドの上昇を受けて、ニューゴールド、
ニューモント、バリックマイニングなどの産金関連も上昇となり、アップル、ネット
フリックス、メタ、マイクロソフトなど主力どころの一角も上昇し指数をけん引。一方でテスラやボーイング、半導体のアーム、AMD、インテル、マイクロンテクノロジー、
TSMCなど半導体の一部は下落となりました。(日本市場)
週明けの日経平均株価は336円高と5日続伸し、40,487円で大引けを迎えました。
先週末の米市場ではインフレ圧力の落ち着きが見られていることからFRBが年内2回、
または3回の利下げに踏み切るとの思惑が台頭し、米長期金利が低下、株高となり、
ナスダック、S&P500が最高値更新となったことから週明けの日本市場も続伸での
スタートとなりました。その後上げ幅を拡大していき、一時700円の上昇を見せる場面も見られましたが、
足元急ピッチで上昇していることもあって、後場に入ると利益確定売りも目立つようになり、
上げ幅を縮小させる展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で約5.6兆円の大商い。
値上がり銘柄は893(54%)、値下がりは654(40%)と後場指数が上げ幅を縮小させた
こともあり、値上がり銘柄は5割にとどまりました。セクター別では28業種が値上がりし、値上がり上位は電気ガス、情報通信、鉱業など。
値下がり上位は輸送用機器、非鉄金属、電気機器などでした。個別銘柄では昨年8月下旬にエントリーとなった東宝が足元で再び上昇基調を強め
年初来高値&上場来高値を更新!(東宝)
また昨年9月下旬にエントリーとなった塩野義製薬も足元で上値追いが継続しており、こちらも
年初来高値を更新!(塩野義製薬)
さらに昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングも足元で上値追いが顕著で
こちらも年初来高値&上場来高値を更新!(ビジネスエンジニアリング)
その他ゲンキードラッグ、わらべや日洋、アズビル、きんでん、横河電機、
ライフコーポレーション、東急建設、ドウシシャ、早稲田アカデミー、大気社、
東京精密、トーカロ、高松コンストラクションG、川田TECH、アルプス技研、
などが年初来高値および上場来高値更新となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。