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◆6月の雇用統計、景気減速懸念払しょくで米市場大幅高!
2025.07.04 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 39,785.90 +23.42
TOPIX 2,828.99 +2.95
グロース250 709.71 -4.30
NYダウ 44,828.53 +344.11
ナスダック総合 20,601.09 +207.96
S&P500指数 6,279.35 +51.93きのうの米国市場は、良好な雇用統計の意内容を受けて3指数揃って
大幅高となりました。米市場は本日、独立記念日の祝日のため休場となることから、通常第1週目の
金曜日に公表される米雇用統計も一日前倒しできのう公表されました。6月の非農業部門雇用者数は予想+11.0万人に対して、結果は+14.7万人
と予想を上回り、失業率も4.3%の予想に対して4.1%と減少。さらに平均時給の伸びも前月比で0.3%の伸びとの予想に対して0.2%となり、
所得の伸びも抑えられていることからインフレ圧力も強まらないと捉えられる
結果でした。もっとも前日に米国の給与計算代行サービス大手のADPが発表した雇用報告では
雇用者数が9.5万人増に対して-3.3万人との結果だっただけに2つの労働指標の
数字に大幅な乖離が生じたことも市場へのプラスのインパクトになったものと思われます。これを受けて祝日前の短縮取引(午前中のみ)でしたが、ダウは44800ドル台まで
上昇し、昨年12月につけた高値45000ドルに肉薄するところまで上昇。
ナスダックは+1%超の上昇で最高値更新となりました。セクター別では11業種すべてが上昇となり、情報技術、金融、資本財などが
上昇率上位。個別銘柄では前日に引き続き、トランプ減税法案の税控除が維持されるとの期待から
ソーラーエッジ、ファーストソーラー、エンフェーズエナジー、ジンコソーラー、フューエルセル
エナジーなどクリーンエネルギー関連が軒並み続伸。またソフトウェアのデータドッグがS&P500に採用が決定したことから+15%の大幅高と
なったことが刺激材料となり、ユニティソフトウェア、Uiパス、クラウドストライク、サービスナウ、
オラクル、パロアルトネットワークス、ドキュサイン、ベリサインなどのソフトウェア関連が
揃って上昇。アマゾン、マイクロソフト、グーグル、アップル、メタなど主力ハイテク株も揃って上昇し、
指数をけん引。良好な雇用指標により、利下げへの期待は遠のいたことで金利が上昇したことから、
シティ、バンカメ、ウェルズファーゴ、ゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー
など金融株も上昇しました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は23円高と小幅反発し、39,785円で大引けを迎えました。
前日の米市場ではダウよりも日経平均との相関性の強いナスダックが反発したことで
日経平均株価も小幅ながら反発となりました。本日が米国では独立記念日の祝日で休場となることもあって、この日は変則的ですが
6月の米雇用統計が控えているということもあって積極的なポジションを取りにくいとの
見方もあり前日終値を挟んで小幅プラスマイナスを往来する一日となりました。プライム市場の売買代金は概算で5.0兆円。
値上がり銘柄は827(50%)、値下がりは735(45%)と指数が小動きだったため
売り買い拮抗でした。セクター別では20業種が値上がりし、値上がり上位は鉄鋼、非鉄金属、輸送用機器など。
値下がり上位は情報通信、倉庫運輸、建設などでした。
特に7月9日のトランプ政権による相互関税の一時停止期限を目の前にして、足元で
悲観的に売られていた自動車関連などが買われたのが特徴的でした。個別銘柄では昨年12月初旬にエントリーとなった豊田合成が+5%弱の大幅高で、
年初来高値を更新!(豊田合成)
また前日に引き続き5月下旬にエントリーとなったキユーピーが上値追いでザラバ中高値を付けて
連日で年初来高値を更新!(キユーピー)
さらに6月下旬にエントリーとなったばかりの三井金属鉱業が足元で上昇基調を強めており、
早くも年初来高値を更新!(三井金属鉱業)
買われていた方、おめでとうございます!
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】
中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計8000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。