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◆米市場は決算プレイで個別銘柄の振れ幅に左右される展開
2025.07.25 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 41,826.34 +655.02
TOPIX 2,977.55 +51.17
グロース250 759.48 +2.58
NYダウ 44,693.91 -316.38
ナスダック総合 21,057.96 +37.94
S&P500指数 6,363.35 +4.44きのうの米国市場はダウは反落、ナスダックは小幅プラスと指数まちまちの
展開でした。決算発表が本格化している米市場ではIBM、ハネウェルインターナショナル、
ユナイテッドヘルスなどが決算発表後に売られダウの重しとなり、大きく反落。一方でハイテクや半導体株は買い優勢の展開でグーグルなどは決算発表後、
市場予想を上回る内容だったことから買われており、決算結果を反映し個別銘柄は
上下に大きく振れる展開となっています。セクター別ではエネルギー、情報技術、コミュニケーションサービスが上昇。
一方で一般消費財、素材、ヘルスケア、生活必需品などが下げました。個別ではミーム株化している百貨店大手のコールズが反発し+10%の上昇。
通信大手のT-モバイルUSは4-6月期決算で売上利益ともに市場予想を上回る結果と
なったことから+6%弱の上昇。同業のAT%Tも好決算で上昇。その他、業務管理サービスを手掛けるサービスナウ、金融のブラックストーンも決算発表後に
上昇。一方で半導体チップメーカーのSTマイクロは1株利益が市場予想を下回ったことが嫌気され、
▲15%超の下落。EVのテスラも決算を発表し、市場予想とほぼ一致しましたが、過去10年以上で最悪の
四半期売上減少となったことが嫌気されこちらも▲8%超の大幅安。上述したIBM、ハネウェル、ユナイテッドヘルスの3銘柄も決算後に売られ、この
3銘柄だけでダウ指数を300ドル押し下げる展開となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は655円高で大幅続伸し、42,826円で大引けを迎えました。
前日の日本に対する関税率を15%にするとの発表が引き続き支援材料となって
買いを誘い、日経平均株価は一時昨年7月以来の42000円台を回復。その後は短期的な急騰から利益確定売りも出てきて上げ幅を縮小するも650円高と
前日の1396円高と合わせて2日間で2051円の大幅高となりました。プライム市場の売買代金は概算で5.7兆円の大商い。
値上がり銘柄は1357(83%)、値下がり銘柄は215(13%)と連日で8割超の
銘柄が上昇となりました。業種別でも2日連続で33業種すべてが値上がりとなり、値上がり率上位は銀行、
精密機器、ゴム製品、非鉄金属など。個別銘柄では昨年9月半ばにエントリーとなった信越ポリマーが、今4-6月期決算を発表し、
2桁の営業増益での着地と4円増配を発表したことが好感され窓を開けて+8.6%の上昇となり、
年初来高値を更新!
(信越ポリマー)
また昨年8月下旬にエントリーとなったテクノプロHDは株式非公開化の一部報道を受けて、
こちらも+7%の上昇で年初来高値&上場来高値を更新!
(テクノプロHD)
さらに昨年12月初旬にエントリーとなった東邦銀行も上値追い継続でこちらも年初来高値を更新!

(東邦銀行)
その他、北海道電力、ニチアス、三井金属鉱業、大日本印刷、キユーピー、
ニチレキG、理研ビタミン、ガリレイ、豊田合成、日立建機、帝国繊維、
伊藤忠エネクス、横河電機、ニッコンHD、大阪ガス、レスター、アズビル、
TKC、スズケン、バリューHR、TSテック、ユニオンツール、SRSホールディングス、
イワキポンプ、しまむら、鶴見製作所、長谷工コーポレーション、トーカロなど
数多くの銘柄が年初来高値および上場来高値更新となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
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投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】

中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計30000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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