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◆予想を下回る米湖与党系受け、3指数揃って下落
2025.09.08 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 43,018.75 +438.48
TOPIX 3,105.31 +25.14
グロース250 766.63 +6.99
NYダウ 45,400.86 -220.43
ナスダック総合 21,700.39 -7.31
S&P500指数 6,481.50 -20.58先週末の米国市場は冴えない雇用統計を受けて3指数揃って下落しました。
金曜日に発表された8月の米雇用統計では2.2万人増となり、市場予想の
7.5万人増から大きく下振れする結果となりました。
失業率は4.3%とこちらは事前予想と一致となったものの、予想を大きく下回った
雇用者数の伸びに警戒感が広がり、利下げ期待は強まるものの寄り付きから
徐々に売りが広がる展開となりました。セクター別では不動産、コミュニケーションサービス、素材などが上昇する一方で、
エネルギー、金融、資本財などが下落。個別銘柄では、雇用統計の弱さから金利が低下したことで、住宅用の太陽光発電
の投資コストが下がるとの見方からカナディアンソーラーが+15%超の大幅高。
その他、エンフェーズエナジー、マキセオンソーラー、ジンコソーラーなども上昇。またブロードコムもAI開発企業のオープンAIとの提携でカスタムAIチップを開発することが
報じられ+10%弱の上昇となったほか、ASML、KLA、TSMC、アプライドマテリアルズ、
ラムリサーチ、アームなど半導体関連はしっかり。一方でウェルズファーゴ、JPモルガン、シティ、バンカメ、モルガンスタンレー、
ゴールドマンサックスなどの金融株が売られ、原油価格の下落からエクソンモービル、
シェブロン、シェルなど関連銘柄も軟調でした。(日本市場)
先週末の日経平均株価は438円高と大幅続伸し、43,018円で大引けを迎えました。
先週9月3日(水)に42000円割れとなった日経平均株価ですが、4日、5日と
2日間で1000円以上の上昇となり、すぐさま43000円台回復という展開となりました。この日は夜に米国で8月の雇用統計を控えており、通常は重要な経済指標前ですと
持ち高調整の売りや様子見といった展開が通例ですが、今回は8月下旬に行われた
ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が労働市場の下振れリスクに言及し、利下げ
を示唆していました。よって、雇用統計が弱ければ利下げが実施され、株高につながるとの思惑や
米市場が前日上昇してS&P500が再び最高値を更新して帰ってきたこともあって、
朝方から買い優勢の展開となりました。プライム市場の売買代金は概算で4.5兆円。
値上がり銘柄は1087(67%)、値下がり銘柄は469(28%)と指数が
反発したこともあって連日7割近い銘柄が上昇となりました。業種別では25業種が値上がりとなり、値上がり上位は精密機器、鉄鋼、ゴム製品など。
値下がり上位は空運、石油石炭、倉庫運輸などでした。個別銘柄では昨年11月下旬にエントリーとなったホーチキが+3.5%近い上昇で
再び年初来高値&上場来高値を更新!
(ホーチキ)
また7月半ばにエントリーとなったセイコーグループHDも8月の決算を契機に上昇が続いており、
こちらも年初来高値&上場来高値を更新!
(セイコーグループHD)
さらに6月半ばにエントリーとなったブックオフGも足元で上値追いを強めており、
こちらも年初来高値を更新!
(ブックオフG)
その他、エントリーとなった銘柄ではマクセル、大日本印刷、三井物産、ケーズHD、
豊田合成、セーレン、テレビ東京HD、大倉工業、ニプロ、ドウシシャ、ニッスイ、
TSテック、東急建設、ユアサ商事、日清オイリオグループ、世紀東急工業、
ノリタケ、東亜合成、理研ビタミン、東邦HD、伊藤ハム米久HD、東邦銀行、
カッパクリエイト、荏原実業など連日で20銘柄以上が年初来高値、および上場来
高値更新となりました。買われていた方、おめでとうございます!
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また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】

中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計30000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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