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◆米政府閉鎖も雇用の弱さから利下げ観測が支え
2025.10.02 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 44,550.85 -381.78
TOPIX 3,094.74 -42.86
グロース250 720.06 -25.34
NYダウ 46,441.10 +43.21
ナスダック総合 22,755.16 +95.15
S&P500指数 6,711.20 +22.74きのうの米市場は前日に引き続き前日終値を挟んで小幅続伸し、
ダウは連日で最高値更新となりました。10月から始まる新しい会計年度の財政資金を手当てする「つなぎ予算」について
与野党の対立が続き、失効しましたが、新たな予算案は成立せず政府機関の
一部が閉鎖。これにより、政府職員のおよそ75万人が一時帰休となり、1日あたりおよそ4億ドルの
政府職員の報酬の支払いが止まることになり、消費や企業収益に悪影響を与える
可能性があることから朝方は3指数ともにマイナスでのスタートとなりました。ただその後の9月のADP雇用統計では雇用者数の伸びが予想を下回る結果
となったことから、足元の米市場ではバッドニュースはグッドニュースと捉えられやすい
タイミングで、FRBが利下げに前向きになるのでは?という見方が徐々に広がり、
下げ幅を縮小。
プラス圏に浮上し3指数ともに小幅ながら続伸となりました。セクター別ではヘルスケア、公益、情報通信などが上昇。
一方で素材、金融、コミュニケーションサービス、資本財などが下げました。個別銘柄ではカナディアンソーラー、フューエルセルエナジー、、マキセオンソーラー
などクリーンエネルギーの一角が上昇。また薬価引き下げと米国内での投資計画でトランプ米大統領と合意したファイザー
が連日で大幅上昇となり、バイオジェン、アストラゼネカ、ノババックス、サーモ
フィッシャー、イーライリリー、メルク、モデルナなどその他医薬品関連も軒並み高。半導体関連も強く、マイクロンテクノロジーやインテル、ラムリサーチ、アプライド
マテリアルズ、アーム、KLAなどが上昇したことでSOX(半導体株指数)は+2%超の
上昇となり、最高値更新となりました。(日本市場)
きのうの日経平均株価は381円安と4日続落し、44,550円で大引けを迎えました。
先月末から湧出した米政府の一部閉鎖の決定、本日の日銀短観では堅調な内容が
見受けられたことなどから日銀が今月にも利上げに踏み切る可能性があること、
週末には総裁選など政治イベントなども控えていることから引き続き持ち高調整の展開
となり、日経平均株価は4日続落となりました。プライム市場の売買代金は概算で5.3兆円。
値上がり銘柄は124(7%)、値下がり銘柄は1480(91%)と指数の続落により
9割以上の銘柄が値下がりとなりました。業種別では2業種のみが値上がりとなり、値上がり上位は医薬品、その他製品など。
値下がり上位は銀行、不動産、証券、その他金融などでした。個別銘柄では昨年8月初旬にエントリーとなったビジネスエンジニアリングが逆行高
で連日の年初来高値&上場来高値を更新!
(ビジネスエンジニアリング)
さすがに4日続落となったことで年初来高値および上場来高値更新銘柄
はビジネスエンジニアリングのみでした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を負いません。
投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
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【執筆者(講師)情報】

中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計30000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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