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◆高市トレードの巻き戻しで日経平均株価は1200円安
2025.10.15 マーケットニュース -
いつもお世話になっております。マナカブ.com講師の中山です。
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【相場概況】
◆きのうの日米株価指数終値
日経平均株価 46,847.32 -1,241.48
TOPIX 3,133.99 -63.60
グロース250 722.57 -23.80
NYダウ 46,270.46 +202.88
ナスダック総合 22,521.70 -172.91
S&P500指数 6,644.31 -10.41きのうの米国市場は、米中対立再燃への懸念が重石となった一方で
利下げ期待が相場を支え、ダウは続伸しました。中国が韓国造船大手の米子会社へ報復制裁を発表し、ベッセント財務
長官が「中国が世界経済に打撃を与えようとしている」などと批判したと
報じられ、米中対立が激化するとの懸念から売りが先行。ダウはトリヒキ直後から一時600ドル超の下落となりましたが、その後パウエル
FRB議長がこの日の講演で雇用の弱さに言及したことで利下げ観測が強まり、
ダウは下げ幅を縮小させ、プラスに切り返す動きとなりました。ナスダックも朝方の下げから徐々に下げ幅を縮小させる展開とはなったものの、
半導体の下落が重しとなり、プラス圏への浮上まではいかずでした。セクター別では生活必需品、資本財、金融、不動産などが上昇。
一方で情報技術、一般消費財、エネルギーなどが下落しました。個別銘柄では、フューエルセルエナジーやカナディアンソーラー、マキセオン
ソーラー、エンフェーズエナジーなどのクリーンエネルギー関連が揃って上昇。また大手では金融のウェルズファーゴが決算を発表し売上利益ともに市場予想を
上回ったことから+7%超の上昇となったほか、小売大手のウォルマート、重機の
キャタピラ―、アメックス、ハネウェルなどが上昇しました。一方で、この日決算を発表したゴールドマンサックスやJPモルガンが下落。
アマゾンやマイクロソフトなどのハイテク株も軟調で、エヌビディアやインテル、、マーベル
テクノロジー、ブロードコム、マイクロンテクノロジー、TSMC、アームなどの半導体株が
売られナスダックの重石となりました。(日本市場)
連休明けの日経平均株価は1241円安と大幅続落し、46,847円で大引けを迎えました。
前日の米市場では米中貿易摩擦の緩和期待により3指数揃って反発して帰ってきましたが、
前週末の自公の連立解消の動きから政局不安がくすぶっており、朝方は小さな下落でスタート
したものの、後場に入り徐々に下げ幅を拡大させ、日経平均株価はことし4月以来の1000円超の
下落で取引を終えました。プライム市場の売買代金は概算で7.1兆円。
値上がり銘柄は264(16%)、値下がり銘柄は1326(82%)と指数の大幅続落に伴い、
8割超の銘柄が値下がりとなりました。業種別では4業種が値上がりとなり、値上がりしたのは海運、小売、鉄鋼など。
値下がり上位は電気機器、非鉄金属、証券、ゴム製品などでした。個別銘柄では指数の大幅安もあって、きのう年初来高値および上場来高値を
更新する銘柄はありませんでした。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【執筆者(講師)情報】

中山まさかず
学生の頃より起業。2006年より株式投資を始める。
独自のテクニカル(チャート)とファンダメンタルズ(企業)分析による投資戦略、株式投資を行う上で必要なメンタルの保ち方などを情報発信し、これまで累計30000人以上の個人投資家へ向けてセミナーを開催。
2017年には著書も出版し、その後3回の重版。
資産運用の会社も経営する傍ら、スタートアップ企業への投融資も行う。

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