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REPORTレポート

◆親世代(60歳以上)から子世代(30~40歳)に教えられる誤った考え方

2015.05.18 レポート

こんにちは、株スクール マナカブ.com講師の中山です。

本日は、面白い記事を見つけたのでこれをご紹介したいと思います。

 

◆NISAをきっかけに個人投資家が拡大

今まで投資の経験がなく、2014年に初めて投資を開始した人(以下「新規投資家」)のうち、NISA口座で投資を始めた人は52.5%でした(図1)。

新規投資家の過半数は、NISAをきっかけに投資を開始しています。

 

2014年末までにNISA口座を開設した人(以下「NISA口座開設者」)で、新規投資家が占める割合は17.9%、2014年以前から投資をしている人(以下「既存投資家」)の割合は82.1%という数字が出ています。(図2)

 

start2

 

そして興味深かった内容が、

「投資をはじめる前とはじめた後での株式投資に対するイメージの変化」です。

 

start1

はじめる前      はじめた後

素人には難しい     

不安、心配       

リスクが高い      

ギャンブル       

損をする        

怖い          

銀行に預けるより得   

資産形成に役立つ    

利益を得られる     

小額から始められる   

副収入を得られる    

楽しみである      

簡単そう        

 

と、NISAきっかけでも株を始めた方のイメージははじめる前よりも良くなっているというデータが出ています。

 

またNISAをきっかけに株を始める人の人口は2015年末までに約980万人に増えるという見込みが出ているようです。

 

きょうも日経平均が157円高となり、終値で19890円をつけ再び20000円台を目指す動きとなってきていますが、かつてアベノミクスが始まる前まで東証1部の売買代金は2兆円を超えれば良かった時代でしたが、今では2.5兆円~2.7兆円、多いときは3兆円を超える商いであることも考えると株初心者の方でも株式投資する人の数が増えたんだろうなという感じがします。

 

 

今、日銀が物価安定目標を2%に掲げているように、景気浮揚のためには物価上昇は欠かせない要因です。

 

足元では原油安によって物価の上昇が抑えられていますが、これが今年の年末あたりになると原油価格は値戻しが起こってくるとみていますのでそうなれば円安、原油の値戻しで物価の上昇は避けることはできなくなる可能性が出てきます。

 

そうなれば資産は貯蓄だけという考え方、インフレの元では実質的な資産の目減りを引き起こし、「やるリスク」よりも「やらないリスク」の方が大きくなると思っています。

 

 

 

◆昔の常識が通用しなくなった

 

以下は十数年位前まで、平均的日本人なら誰でも当たり前だと思ってきたことです。

・学校を卒業すると就職し
・毎年のように給料が上がる(終身雇用&年功序列)
・年2回のボーナス支給
・退職時には多額の退職金支給
・老後の柱となる年金受給開始

 

これが現在は、

・ニート、フリーター、非正規雇用の増加
・ボーナスの能力給化
・退職金の廃止、縮小
・年金の見直し、崩壊への不安

これが何を意味するかといえば、現代の若年世代は、

ただまじめに働くだけでは、自分の親世代と同じ豊かさ、安心した老後を享受することはできないということです。

 

 

◆親世代(60歳以上)から子世代(30~40歳)に教えられる誤った考え方

今の60歳以上の親世代の方は真面目に働き、貯蓄に励み、退職時にはそれなりの預貯金を持ち、退職金と年金で老後を過ごすというパターンで生きて来れました。

そのため、それを子世代(30~40歳)へ親心と思って教えられているのが現状です。

 

しかし、これには大きな落とし穴があります。

 

僕らの親世代は1960年(昭和35年)池田内閣のときに閣議決定された「所得倍増計画」により高度経済成長が起こり、金利が上昇、「貯金をしていれば生涯安泰」という風潮で貯金をするようになりました。

 

当時の金利は平均で6~7%、1973年に起きたオイルショックのときで9%、低くても4%という時代でした。

 

そのため、時代が変わり、現在長期金利で0.39%(5/15付け)という超低金利であるということは分かっているのですが、「貯金していれば安泰」というバイアスから抜け出せずに「貯金しておかないと将来大変だぞ!」という誤った叱責となってしまうのです。

 

ここが大問題なんです!

 

 

60歳以上の親世代の人たちは定期預金の金利が上記の通り高かったのが当たり前の時代でしたから、 定期預金だけでもそれなりの資産が築けたわけですが、現代はどうでしょうか?

 

たぶんほとんどの人の認識は甘いと思います。

 

定期預金では親の世代と同じ資産は戦後の金利の状況に戻らない限りは絶対に築けないのです。

 

最近見つけた複利計算ができる便利アプリをご紹介します。

http://ipadrank.net/detail.php?id=393818161

iphoneの方はAPPストアで「icompound」で検索

 

これを使って貯蓄が1000万円あったとして、これを30年間定期預金でどれくらい増えるかシミュレーションしてみます。

 

60歳以上の世代 年5%(預金金利)   1,000万円 → 約4,321万円

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比較して

 

 

今の世代 年0.5%(預金金利)     1,000万円 → 約1,161万円

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定期預金で運用すると3,000万円以上の差になって現れてくるのです。

つまりこれは
親の世代と同じ資産運用をすると間違いなく失敗するということを意味しているのです。

 

民主党安部政権が発足し、アベノミクスで景気を浮揚させる政策が取られていますが、これが実体経済まで波及しインフレが発生すれば金利も上昇しますが、景気のサイクルは十数年で動きます。

となれば、今から30年間平均預金金利が5%で安定的に推移するなんてことはまず望めないでしょう。

 

これを他人事と捉え国に任せるのか、自分事と捉え真摯に将来設計に向き合うのか、それもすべて自分次第だと思います。

 

参照:http://fis.nri.co.jp/ja-JP/news/2015/02/20150212.html(NISAのイメージ調査)

 

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