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◆韓国で広がるコロナウイルス MERS(マーズ)関連銘柄が急騰!

2015.06.04 注目銘柄

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

日経平均株価は5/28に20655円の高値を付けた後、上値の重い展開となり、昨日まで2日続落していたわけですが、本日はギリギリ14円高の20488円で大引けを迎えました。

 

実は今年に入って日経平均は3日連続で下落したことはなく、今回も2日で下落が止まる展開となりました。

今週は、5月の米国雇用統計が発表されるため積極的な買いは控えられるとみていましたが、上げないだけで少し下げれば押し目を拾う買いも入ってくる動きがみられます。

 

日銀のETF買い入れなども積極的で、今年に入ってから6/3までで1.3兆円のETF買いを行っており(年間では3兆円買い入れ予定)、足元で見ると6/1に361億円、6/3に370億円の買い入れを行っています。

 

この2日間の特徴としては、日経平均が比較的軟調な動きをしている日でした。

 

つまり、日銀は相場が下に動こうとすると買い入れを行っており、なんとしてでも日本株を下げさせないよう下支えしていることが窺えます。

6/1はかろうじてプラス引けとなりましたが、寄付き段階では軟調な動きをしていたため、買い入れを行ったのでしょう。

 

◆裁定買い残のボリュームに注意

雇用統計発表前ということに加えてもう一つ上値を重くしている要因が裁定買い残のボリュームです。

5/29に発表された買い残は3兆6996億円でこの金額は今年に入って最大となっており、これが売りに回るような動きになれば日銀の買い入れでも数日は支えられずに下落する展開となります。

 

日銀は一日あたり大きくても370億円程度の買い入れしか行いません。

それに比べて、裁定買い残のボリュームは3.7兆円です。

これが今年に入って相場が下落したときに買い残が最も減ったときをみると1月の2.3兆円です。

買い残がまったくゼロになることはないため、ボリュームが減ったときの下限として節目となる買い残量となります。

 

 

つまり、現在の3.7兆円から2.3兆円まで、最悪マイナス1.4兆円の売りが出る可能性も無きにしも非ずということになります。

 

 

1.4兆円(裁定買い残の売り圧力)÷370億円(1日あたりの日銀のETF買い入れ)=37.8日

 

ということは単純計算で、この売りを支えようと思えば、約38日間かかる、言い換えるならば何らかの外的要因などがはたらいて1ヶ月強の軟調な地合がこの先起こってもおかしくはないということになります。

 

 

もちろん、日銀以外にも下げたところを拾う外国人投資家や5月に入ってから売り越しに転じて身軽になっている個人投資家の買いも入ってくると思いますので単純に下げ続けるということはないと思いますが、以前ブログでも書いていたように、裁定買い残が増えると必ずその後に大きな下落が起こることは過去を振り返っても何度も起きていますので注意が必要です。

 

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◆材料株・MERS(マーズ)は上がってから乗ると痛い目をみる

ここ数日、韓国で流行りだした新種の感染症「MERSコロナウイルス」によって、株式市場でもその関連銘柄が賑わいを見せています。

 

いくつか銘柄をご紹介したいと思います。

 

 

アゼアス【3161】(防護服の販売)

HP:http://www.azearth.co.jp/business/protect.html

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日本アビオニクス【6946】(赤外線サーモセンサー)

HP:http://www.avio.co.jp/products/infrared/lineup/ir-thermo/h8000/

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日本エアーテック【6291】(感染防止設備)

HP:http://www.airtech.co.jp/products/goodsprev.cgi?gno=c02

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ダルトン【7432】(感染防止設備)

HP:http://www.dalton.co.jp/products/research/clean/01.html

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重松製作所【7980】(防毒マスクの販売)

HP:http://www.sts-japan.com/products/bodoku_mask/

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興研【7963】(防毒マスクの販売)

HP:http://www.koken-ltd.co.jp/boudokumask.htm

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と、上記の銘柄群は、今回のMERSのニュースが出始めてからもれなく急騰しました。

 

ただ、こういう一過性の材料銘柄は上昇しているからといって、飛び乗ると往々にして痛い目をみますので注意が必要です。

 

僕であれば、こういった一過性の材料銘柄は上昇して明らからに買われすぎのポイントで空売りを仕掛けます。

 

残念ながら今回ご紹介した銘柄はすべて空売りができない銘柄なので、今回はスルーになります。

 

 

 

また、上記銘柄群の特徴はもう1つあります。

 

それは、昨年10月ごろにも急騰しているということです。

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上図はアゼアスの1年間の日足チャートですが、10月頭より株価は急騰しだして500円弱だった株価は2週間で1890円、およそ4倍まで上昇することになりました。

 

 

 

100万円分の株を持っていれば、2週間で400万円になったということになります。

 

この現象はアゼアスだけに限らず、今回ご紹介している銘柄すべてが昨年10月に大幅上昇しています。

 

 

それでは、昨年10月に何があったのか?覚えていますか?

 

 

株をやっていない方や、最近始められた株初心者の方は覚えていらっしゃらないかもしれませんが、

 

 

 

 

このときはエボラ出血熱が流行して国内感染の虞がありました。

 

その影響で流行した場合、上記銘柄に特需が生まれるという思惑から急騰劇となりました。

 

 

 

時間ある方は1年間のチャートを開いて上記銘柄を確認してみてください。

 

 

 

 

 

ただね、このような一過性の材料で急騰した銘柄というものは水ものであり、すぐに下落する動きをします。

 

そのため、上昇スタートしたものを追いかけて買ってしまうと高値掴みをさせられる可能性が非常に高いわけです。

デイトレーダーならまだしも、仕事をしながら片手間でこういう銘柄に飛び乗るとほぼ間違いなく負けます。

 

 

そのため、過去の傾向と対策を持ってこの銘柄をトレードするとするならば、急騰したところを空売りでエントリーし、のんびりと下落を待っていたほうが勝つ確率は高いのです。

 

地球環境が20年前、30年前と大きく様変わりして今までなかったような感染症や自然災害が多くなってきていますので、そういった関連銘柄をあらかじめ調べておいてニュースが出たときにすぐに買えるような準備をしていれば、この急騰を買いから入っても利益を出すことができます。

 

 

今回パンデミック銘柄として上記の銘柄をご紹介させていただきましたので、また今後もMERSに限らずいろんなウイルス性の感染症が世界中のどこかで流行する可能性は十分にありますので、銘柄を覚えておくといいかもしれません。

 

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