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◆銘柄を選ぶ際に大事な2つのポイント

2019.03.13

こんにちは、株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

上記、マニアックな画像ですみません。

九州出身の方なら昔よくCMが流れていましたので「懐かしい!」となってくれると思います笑

「釣りのポイント」という釣り具屋さんのマスコット(名前までは知りませんが)です。

 

ウェブサイトを拝見したところ、関東にも店舗あるんですね。

僕も小さいころ、職業が冒険家である父によく釣りに連れていかれた記憶があります。

大人になってからはめっきりと行かなくなってしまいました。最近では専ら銘柄ばかりを釣り上げています。

 

そして最近のブログでは米国や欧州を含めた全体相場のことをメインに書いていましたのでたまには森ばかりの話ではなく、木の話をしたいと思います。

 

よく個別銘柄になると議論の俎上に上ってくるのが

「バリュー株投資」or「グロース株投資」だと思います。

 

バリュー株というのは現在の企業業績や純資産に対して現在の株価が割安かどうか、巷間売っている書籍ではよく低PER(株価収益率)、低PBR(株価純資産倍率)の銘柄を狙いましょうということが書いてあります。

少し勉強している方ならどちらもご存知のレシオです。

 

 

マナカブの授業でもお伝えはしていますが、PERが低ければ良いかというとそうではありません。

あれにはマヤカシが潜んでいます。

 

また、PBRの場合ですとよく言われるのが「1倍割れの銘柄を狙いましょう」というのが常套句になっています。

しかしこの低PBRの銘柄を買ったとて株価が上昇するかはまた別のお話なのです。

もう少し分かりやすく言えば、下げにくいかもしれないけれども、上がりやすいかは別ってことです。

 

しかし間違えた参考書などが巷では出回っているためこれを正攻法だと理解して万年放置されてしまっている割安と勘違いして購入した銘柄を保有し続けて資産を増やせずに苦労している方がいらっしゃるのです。

 

ご経験者の方ならば企業の上方修正がIR発表されるというニュースは聞いたことがあると思います。

しかしながら、純資産が1倍を割れた!というIR発表を聞いたことがありますでしょうか?

 

僕は10年以上相場に携わっていますが、そんなIR発表、聞いたことがありません。

 

つまり、業績により株価は上昇はするけれど、資産が増えたということでは株価は上がらないということです。

大事なことはその資産を有効活用できているかどうか、それが大事なのです。

 

収益(フロー)と資産(ストック)という考え方がありますが、企業はまずフローを作り、フローが膨らんだ時に株価は上昇しますし、ストックが増えたところで株価は上昇しません。ストックは遅効性です。

 

さらにその次にあるのはそのストックを有効活用したときに株価は上昇します。分かりやすいところでいえば企業買収や自社株買いです。

 

たまにストックが魅力的で株価が上昇することもあります。ごく稀に。

 

例えばカジノで沖縄や横浜、大阪などが誘致合戦を行っていたときなどですね。

カジノの誘致で一時株価が上昇した銘柄があります。

それが大阪の此花区にある夢洲の土地を持っていた桜島埠頭【9353】という銘柄です。

ふ頭と付くけどちゃんとした会社です。

 

同社は倉庫業を営んでおり、本社はこの夢洲のある此花区に本社を構え周辺地区に大量の土地を保有していました。

そのため、カジノ誘致で夢洲がターゲットになったことで鼻の利く投資家は「ここの土地を保有している会社はどこなのか?」という視点を持つことができたりします。

 

当然、そこに誘致となれば土地の売却をしなければならくなり、高値で売ることができる可能性があることから大きな含み資産を得ることができます。

この思惑から桜島埠頭はカジノ構想が国会で盛り上がった2014年に2倍、2016年の上昇時には4倍にまで膨れ上がりました。

ただ、こんな含み資産に目を付けて株価が上昇するなんてことは大きなイベントがない限りは稀有なことです。

 

僕は調べるときは有報を見てどこに土地を保有しているか、そしてその路線価まで徹底的に調べ上げて銘柄を引っ張り出すこともやったりはします。刑事でいうならばホシを挙げるためには調べられることであれば何でも調べます。

当時はこれによって同社で大きく利益を上げることができました。

 

しかしながらこれを同じ個人投資家の皆さんが本業がある傍らで同じことができるか?と言えばなかなか大変な作業となります。

しかもこのストックで株価が上昇することなんてごく稀です。

 

ここで本題となりますが、僕が銘柄を選ぶ際に大事にしているポイントが大きく絞り込めば2つあります。

 

その2つというのがその企業の「成長性」と「割安性」です。

成長性だけではダメですし、割安性だけでもダメです。

この両方をバランスよく満たしている銘柄こそ「ダイヤの原石」となります。

 

先ほどのバリュー株とグロース株という議論にもこれは言えることです。

いくらバリュエーションがあったとしても成長性がなければ万年放置される銘柄となります。

よく割安に放置されている銘柄を買いましょう!というようなことを見聞しますが、割安に放置されているということは「それなりの理由」があるのです。

 

その一つが成長性がないから放置されるわけです。その株を買っても何の魅力もないですからね。

これをグシャっと分かりやすくしたのが低PER、低PBR銘柄を買いましょう!ということになってくると思います。

 

一方でグロース銘柄の場合、多くがバリュー株とは真逆で高PER、高PBRだと思います。

バリュー株信者の方であれば「そんな高いPERの銘柄は買えないよ」という話になると思います。

ごもっともだと思う一方で、もう少し視野を広くされてみては?とも思うわけです。

 

日本株は予想PERというものがよく使われます。

これは言い換えるならば当期純利益を現在の株価で除した数字で表されています。

 

高PERということは、利益に対して株価が異常に高い状態です。

しかし、その高PERというのはあくまでも今期の純利益の見通しで表されているものであるということです。

 

例)

A社

株価 1000円 1株当たりの当期純利益 10円

この場合、PERは100倍となります。

B社

株価1000円 1株当たりの当期純利益 100円

この場合、PERは10倍となります。

 

現状で見ればB社の方がお買い得ということになります。

しかし、投資で大事なことは現在ではなく将来です。

A社の3年後の純利益が100円になるとした場合、3年後の利益成長を考えると

B社と同じPER水準となります。

 

一方で、B社は3年後も純利益は100円のままであるとするならば、PERは10倍のまま

しかし、4年目さらにA社は利益成長が見込め110円、120円となっていくとするならば、B社よりもPERは低くなっていくことになります。

そうなるとA社に投資妙味が出てくるということになります。

だからと言ってグロース株の方が魅力的だとかバリュー株はダメだか言っているわけではありません。

 

もちろん将来の利益を正確に描くことなんて誰にもできません。

これは僕ら投資家のみならず、その事業をやっている会社自体も同じことなのです。

もし見通しが正確であれば企業は上方修正や下方修正なんて出しませんよね。

 

 

利益成長がいろんな外部要因でシュリンクすることもあります。

リーガルな部分で規制が入ったとか参入障壁が低すぎるため過当競争に陥ってしまうなどがそれです。

いまの中国のシェアサイクルを営んでいるモバイクやオッフォがその典型例です。

最近ではこれを「焼銭モデル」というらしいです。

 

話が逸れましたが、そこで改めて大事になってくるのが「割安性」と「成長性」ということです。

 

投資(銘柄選び)で大事にしてもらいたいことは、将来的な利益変化を掴み、それに対して今の株価水準が割安かどうか、割安と判断できれば投資対象となります。

グロース株の特徴としては将来の利益成長に対して株価が先行して動きますので、成長に対して買われ過ぎていれば投資対象とはなりません。しかしその逆であれば投資対象となります。

 

バリュー株も同様でいくら今の株価が割安でも将来的な成長が見込めなければいくら割安でも万年放置される単にレシオが低い銘柄と成り下がってしまうのです。

 

この判断が出来るようになると一歩抜きんでた投資家になれるんじゃないかと思います。

 

 

それと、もう一つ。

個人投資家が短期で資産を増やすコツとして銘柄を選別する際に大事にしてほしいことは時価総額です。

 

いま日本の上場企業で時価総額トップは言わずと知れたトヨタ【7203】です。

https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=4

 

その後に名だたる有名企業が名を連ねています。

 

トヨタの時価総額は3月13日時点で約21.5兆円です。

なぜこの時価総額を大事にしてほしいかと言うと、トヨタが時価総額を2倍の40兆円にするのと、同じく時価総額100億円の会社が2倍の時価総額200億円にするのはどちらがハードルが高いか?

みなまで言わなくても分かるかと思います。

 

すでに20兆円超えの成熟企業トヨタが2倍の40兆円の時価総額に上り詰める方が大変だと思います。

それに比べて、まだまだこれから成長の見込める100億の時価総額の会社であれば当たるビジネスさえ持っていればいまは国内だけでサービスを展開しているだけであった場合、これをアジア圏に足を広げるだけで簡単に2倍の200億にすることだってできると思います。

 

僕は久しくトヨタをはじめとした時価総額トップ10企業の銘柄を買っていません。

理由はただ一つ、株価が上がってもタカが知れているからです。

 

 

大手企業を買う人の心理は「潰れなさそうな会社だから安心」という志向からだと思います。

 

しかしながら、

「潰れない=株価が上がる」とはまた別のお話しなのです。

ここを勘違いしてはいけないのです。

 

昨今上場している会社で潰れるような会社はほとんどありません。若い会社でもです。

もし潰れるとしてもその前兆が必ず現れます。

その時点で見切りをつければいいだけの話です。

 

逆に潰れなさそうな大手会社でもマーケットにお金を投じればリスクにさらされます。

同じリスクを取ることを考えれば、どれほど分が悪い投資を行っているかお分かりいただけるかと思います。

 

 

僕が大事にしている銘柄選びの判断基準、少しご参考になっていただければ幸いです。

 

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