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◆FRBが経済回復を心配している間は株高が続く

2020.12.01

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,433.62 -211.09
TOPIX 1,754.92 -31.60
マザーズ 1,232.40 +21.40
NYダウ 29,638.64 -271.73
ナスダック総合 12,198.74 -7.11
S&P500指数 3,621.63 -16.72

週明けの米国市場は3指数揃って反落となりました。
特段悪い材料が出たわけではありませんが、ここ数週間で大幅高となって
いたことやダウ30000ドル達成という節目が引き続き意識されており、
月末ということもあって、持ち高調整の売りが目立つ一日となりました。

きのうは国内で10月の鉱工業生産指数の発表がありました。

(鉱工業生産指数と日経平均株価の推移)

鉱工業生産指数、そして同時に発表される出荷指数は5カ月連続で改善し
在庫指数も元の水準とまでは言い難いものの、徐々に減少してきており、経済回復
の堅調さが窺えます。

 

その内訳を細かく見ていくと、生産が上昇した業種では汎用、業務用機械、
自動車、電気、情報通信機器などが目立った一方で生産が低下したものが半導体メモリ
や液晶パネルなどです。

またこれは出荷でも顕著で出荷が増加したものには自動車、汎用、業務用機械、
電気、情報通信機器が並びますが、低下したものは同様に半導体製品になっています。


足元の半導体関連は信越化学、東京エレクトロンを筆頭に好調な株価の動きがみられ
ますが、半導体関連部品の生産、出荷の減少が続けば目先株価の調整が起こる可能性も
あり半導体関連を中心に物色されている方はこの動向に注視しておいてもらうと良いと
思います。

 

◆FRBが経済回復を心配している間は株高が続く

12月1日にパウエルFRB議長による議会証言が行われますが、同氏は「ワクチンが開発
されていることはポジティブな材料ではあるが、生産や流通、有効性などにはまだ
重大な課題と不果実性があり、自信をもって評価するには依然として困難である」
と述べています。

参照:https://www.federalreserve.gov/newsevents/testimony/powell20201201a.htm

 

ただ、裏を返せば「FRBが経済回復を心配している=金融緩和は継続をする」
ということを意味しており、市場の楽観論とFRBの懸念に乖離があることを危惧
している声もありますが、それはこのFRBの根底部分の理解をすれば簡単に繙けます。

 

足元の株価は急ピッチで上昇したこともあって、踊り場に来ていますが、モデルナ
は30日にも米国と欧州当局にワクチンの使用許可を申請する計画を発表しており、
新しい知見でも94.1%の有効性が見られたことを発表し、きのうは1日で20%超の
大幅高を記録しました。

 

今週は米国では11月のISM景況感指数が公表されますが、市場予想では前月よりも
やや悪化する見通しとなっています。

 

しかしながら11月は特異月で大統領選挙もあり、そのせいで追加経済対策の内容も固まらず
発出が出遅れていることもあって、いつもとは違う見方をしておかなければなりません。

個人的にも悪化するとみていますが、これでマーケットが素直にネガティブと捉えて下押し
するような場面があれば、絶好の買い場となってくるとみています。

 

その理由はいずれ追加経済対策は発出されることとなり、ISMの内容が悪ければ
悪くなるほど追加の金融政策へのプレッシャーにもなるからです。

良い方は悪いですが、経済の不透明感が漂えばそれを人質とした金融催促相場にも
なりやすいという状況が今のマーケットにはそれが根底に流れています。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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