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REPORTレポート

◆テーパリング加速で米国クラッシュの危険性

2021.11.25 レポート

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

 

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 29,302.66 -471.45
TOPIX 2,019.12 -23.70
マザーズ 1,143.04 -23.59
NYダウ 35,804.38 -9.42
ナスダック総合 15,845.23 +70.09
S&P500指数 4,701.46 +10.76

きのうの米国市場はダウは反落、ナスダックは上昇と指数まちまちの展開となりました。

 

今週、来年2月で人気を迎えるFRB議長人事でバイデン大統領がパウエル現FRB議長を
指名したことを受けて、金融政策が引き締め方向に走るという見方が強まり、米長期金利が上昇、
一時1.68%まで急上昇したことを嫌気して前日はハイテク株を中心に売り込まれ、ナスダックが
下落となっていました。

 

しかしその長期金利も高止まりしたことからメタプラットフォームズやテスラ、ネットフリックスなど
ハイテク・グロース株に見直し買いが入りナスダックが反発、一方で金利が高止まりしたことを受けて
前日上昇していたJPモルガンやゴールドマンサックスなど金融株が下げてダウの足を引っ張りました。

また本日は米国がサンクスギビングデイのためきのうはたくさんの重要な指標が公表されています。

 

まずは朝方発表された11月20日の週の新規失業保険申請件数は事前予想の26.0万件を下回る19.9万件
となり、コロナパンデミック以降で最低水準まで低下しました。

(新規失業保険申請件数)

 

加えて7-9月期の米実質GDP確報値も公表されましたが、前期比年率で2.1%と速報値の2.0%から
0.1ポイント上方修正され景気の回復が示されています。

 

その後、FRBが物価の目安として注目する10月の個人消費支出(PCEデフレーター)が発表され
前年同月比で5.0%となり、市場予想の5.1%を下回ったものの前月の4.4%と比較すると高い
伸びとなりました。

 

価格変動の激しい食品、エネルギーを除くコア指数でも4.1%となっており、資源価格の高騰だけでなく
人手不足、サプライチェーン問題で供給不足が解消されていないことが改めて示された格好です。

 

◆テーパリング加速で米国クラッシュの危険性

きのう、11月2,3日に開催されたFOMCの議事要旨が公表されました。

議事要旨全文:https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20211103.pdf

 

この中で参加者は、「現在の非常に不確実な環境下でリスク管理の観点に基づいて適切な政策調整を
実施する柔軟性を維持することが重要」と強調。

 

そのうえで一部の参加者の中には「特にインフレ圧力に照らして、委員会が政策金利の目標範囲を
調整するためのより良い立場になるように、純資産購入のペースを毎月150億ドル以上削減することが
正当化される可能性がある」と示唆しています。

これは非常にまずいと個人的に見ています。

 

というのもFRBの命題はデュアルマンデート(物価の安定と雇用の最大化)であるのに対して、インフレ
圧力に照準を合わせて金融政策の調整を行っていくことが示唆されているためです。

 

足元の労働参加率は61.4%と低空飛行の中で、ブレークイーブンインフレ率は上昇傾向にあります。

(ブレークイーブンインフレ率と労働参加率の推移)

 

労働環境の回復がまだ道半ばの中で、この物価上昇のみをターゲットとして食い止めようと
引き締め方向に走る観測が出た場合、マーケットは必ずクライシスを起こすとみています。

 

そのクライシスの時期についてですが、先日ブログでもこれに付随することを書いていますので、
ぜひ読み返していただければと思います。

 

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◆11/24(水)

・マナカブトレードで利益確定した銘柄

オービックビジネスコンサルタント【4733】
11/19 エントリー
11/22 利食い +4.0%
11/24 利食い -1.5%

オハラ【5218】
10/15 エントリー
11/11 利食い +6.7%
11/24 利食い +6.0%

フリージア・マクロス【6343】
11/18 エントリー
11/24 利食い +6.5%

・ロスカット銘柄

※ LC無し

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ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断でなさるように
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