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◆コロナ第2波感染拡大で欧米株が暴落

2020.10.29

おはようございます。株の学校 マナカブ.com講師の中山です。

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 23,418.51円 -67.29
TOPIX 1,612.55 -4.98
マザーズ 1,214.55 -4.83
NYダウ 26,519.95ドル -943.24
ナスダック総合 11,004.87 -426.48
S&P500指数 3,271.03 -119.65

きのうの米国市場は欧米での新型コロナ感染再拡大や大統領選が間近に迫って勝敗の不透明感からリスクオフの売りが膨らみ3指数揃って大幅安となりました。

 

欧州では新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、フランスが今月30日から1か月間の再ロックダウンが始まり、ドイツでも来月2日より1か月間の部分的なロックダウンを実施し、レストランやバー、ジムやプール、映画館、劇場は閉鎖されることとなりました。

 

欧州各国でのロックダウンによる経済回復の遅れで欧州株が下落、その流れを引き継いで米国株も朝方から売り先行となり、取引終盤にかけてリスクオフの動きは強まり、下げ幅を拡大していく展開となりました。

(欧米各国のコロナ感染状況)

 

感染者の多い欧米、そしてロシアではご覧のように感染第2波が拡大してきており、これからインフルエンザの流行も始まる中、一部では早くも医療崩壊の懸念の声もあがってきています。

 

興味深いのは欧米と同様に感染者が夏場に多かった新興国の感染状況です。

これらのアルゼンチンを除く各国では足元の1日当たりの感染者数はピークアウトを迎えてきています。

これらの国の特徴は「南半球」にあるということです。

 

冬にあたる7月8月に感染者数が拡大してきましたが、これから夏になる時期では感染者数の減少がみられます。

この状況から考えられることはやはり冬場の乾燥しやすい時期の方がコロナの感染が拡大しやすいということです。

ただ厄介なことは米国をはじめとした経済をけん引する先進国が北半球に密集しているということです。

 

これら先進国でのロックダウンが同時多発的に起これば、やはり景気回復の遅れが意識されるのは致し方ないところで、大統領選挙で大統領が下手したら年内に決まらない可能性もあることからマーケットはリスクオフに傾斜する動きが強まりました。

 

個人的に気になるのが株や原油をはじめとするコモディティが売り込まれるのは納得の出来るところですが、きのうは債券もそしてゴールドも売られたということです。

(S&P500とゴールドの推移)

 

通常、リスクオフとなった時は、その逃避先として投資資金は安全資産として債券やゴールドが買われやすくなりますが、ことしの3月のコロナショック第1波のときにもこの動きがみられました。

 

このときは多くのファンドで株の損失をゴールドの利益確定で相殺する動きがみられたのですが、この動きがしばらく出てくるようだといったん投資資金はすべてのマーケットから引き上げるという動きを示しますので、もう一段の調整が起こる可能性があることには警戒が必要です。

 

ただ、今回の感染拡大は、ことしの2月3月のコロナパンデミックと比較すると世界はある程度対処が分かってきていますし、欧州でロックダウンがされていますがその代償として経済対策も打たれます。

よって、第2波の感染拡大だけではことしの3月のときのような大幅な調整は起こらないとみています。

 

しかしコロナよりも不透明なのが米大統領選です。

11月3日以降の郵便投票で揉めて、12月14日の選挙人が決まらないというようなことになれば、追加経済対策のさらなる合意の遅れなどが意識されてもう一段の調整が起こるとみています。

トランプ、バイデンいずれにせよ12月14日に決着がつくことが望まれます。

 


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