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◆日経平均、年内27000円も!?

2020.11.17

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 25,906.93円 +521.06
TOPIX 1,731.81 +28.59
マザーズ 1,231.92 -13.08
NYダウ 29,950.44ドル +470.63
ナスダック総合 11,924.13 +94.84
S&P500指数 3,626.91 +41.76

 

週明けの米国市場は3指数揃って続伸となりました。

米製薬大手ファイザーに続き、米国のバイオ医薬大手のモデルナもコロナワクチン
の第3フェーズで94.5%の効果が確認され、高い予防効果を発揮したと発表したことが
好感されナスダックに上場する同社は9%を超える上昇となりました。

モデルナは近く米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する予定となっています。

 

これにより景気敏感株への買いが継続し、ダウ、S&P500がそれぞれ1%を超える
上昇となり、S&P500指数は終値で3600ポイントを超えて史上最高値更新と
なりました。

 

きのう公表されたNY連銀製造業景況指数は6.3と事前予想の13.9を大幅に下回る
結果となりました。

この指標はS&P500との相関性も高いのですが今回の悪い結果はあまり材料視されず
モデルナのワクチン開発報道により「これから」よくなっていくという期待の方が
相場をポジティブに動かしました。

(NY連銀製造業景況指数とS&P500指数の推移)

 

きのうは国内でも7-9月期のGDP速報値が公表されましたが、年率換算で21.4%の
伸びとなり、前四半期の▲28.8%から大きく改善されたことも支援材料となったようですが、
GDPは公表されるまでタイムラグがあります(7-9月期のデータが2カ月以上後に公表)ので、
これが足元のマーケットに与える影響というものはほとんどありません。

 

現在日本の株式市場でもこれまで出遅れていた鉄鋼、化学、非鉄金属などの素材や輸出関連
の景気敏感株が息を吹き返しているのは、ファイザーやモデルナなどのワクチン開発も
ありますが、足元の製造業の改善にあるとみています。

 

今月頭に発表された10月の国内新車販売台数は22.1万台と堅調で、これは過去5年でみても
2番目に多い数字です。

(国内新車販売台数の過去比較)

 

先月9月まではことしは過去5年比較で下振れし続けていたわけですが、10月に入り大きく
改善が見られるようになってきました。

3月、9月は自動車メーカーの企業決算の節目となるため販売が伸びやすい月間ですが、
コロナ禍でこの販売台数はかなり健闘していると言っても良いでしょう。

また先週公表された工作機械受注額においても好不況の節目とされる月間1000億円には
届かないものの、安定して800億円を超えるようになってきています。

(工作機械受注額と日経平均株価の推移)

 

受注額の3カ月移動平均で見れば底入れとなり、特に外需が好調です。

 


もう少し深堀りして見ると、対中受注額が前年同月比でプラスに変わったのがことしの6月です。
そして底入れ(最も悪かった月)は3月です。

 

中国はデータ上、新規のコロナ感染者数が少ないこともあって、経済活動が早期に回復したことで
日本の工作機械への需要回復にもつながっています。

 

米国はまだ中国と比較するとマイナス圏ですが、今回のワクチンが世に出るようになれば、プラスに
回復するのも時間の問題になってくるでしょう。

特に工作機械においてはこの米中の受注に大きく左右され、前年同月比でプラスが続くと日経
平均株価も大きく上昇していることが分かります。

 

足元の日経平均株価は26000円を目前として高値警戒感も叫ばれますが、米国で政争の具とされてきた
2兆円規模の追加経済対策が出てきて、これから回復の動きが強まるとなれば、日米ともに足元で割安に
放置されていた景気敏感株への買いが入り、年内もう一段高して27000円を付けても不思議ではありません。

 

こうなると、如実にセクターアロケーション(業種ごとの選別物色)が起こり、これまでの巣籠り消費で
けん引していた任天堂などを筆頭に売られ、旅行、イベント、航空などが買われやすくなっていますが、
モデルナに関してもファイザー同様にまだまだワクチンが世界的に流通するまでには相当の時間がかかると
思われます。

そのため、日本でも普通の人が接種できるようになるには来年の半ば以降、遅いと再来年の前半くらいを想定しています。

 

そのため、いまの巣篭もり関連売り、景気敏感株買いの動きが継続するというよりもいまは
「期待」で動いているところが多分にあるため下押ししたところを拾っていく、むしろいまは
巣篭もりに強い好業績銘柄の売られているところを下値拾いしていくのが賢明な戦略かと
考えています。

平易にお伝えすれば、まだしばらくは巣篭もり、巣篭もり後の往来物色が続くということです。

 


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