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◆徐々に弱まるワクチン報道の株価への影響

2020.12.03

おはようございます。マナカブ.com講師の中山です。

【相場概況】

◆きのうの日米株価指数終値

日経平均株価 26,800.98 +13.44
TOPIX 1,773.97 +5.59
マザーズ 1,265.56 +2.55
NYダウ 29,883.79 +59.87
ナスダック総合 12,349.37 -5.74
S&P500指数 3,669.01 +6.56

きのうの米国市場は3指数揃って下落からのスタートとなりましたが、取引
終盤にかけて下げ幅を縮小させナスダック以外は小幅なプラスで一日を
終えました。

 

きのう公表されたドイツの10月の小売売上高は前月比で市場予想の1.2%を上回る
2.6%となったことはサプライズでしたが、その後に発表された欧州域内の失業率
は8.4%と米国よりも高い水準で留まっていることが先行き不安となり、ドイツDAX
やフランスの代表指数CACなどが軟調な動きとなりました。

 

米国でもNY市場の取引開始前に米国給与代行会社のADPが11月の雇用報告を発表
しましたが、市場予想の43.0万人を下回る30.7万人となりました。

 

これらのネガティブな材料に引っ張られて米国市場はマイナスからの取引スタート
となりましたが、その後英政府が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した
コロナワクチンの緊急使用を承認し、来週から接種が始まる見通しとなったことが
好感され下げ幅を縮小する展開となりました。

(ワクチン関連銘柄の年初来パフォーマンス)

ここでワクチンの開発を進めているファイザー、モデルナ、ビオンテックの年初来
パフォーマンスをご紹介すると、ダウやナスダックに比べてモデルナが631%、
ビオンテックが258%と大きく指数をアウトパフォームする結果となっています。

 

ファイザーがさほど上昇していませんが、この理由についてはもともと時価総額が
大きくて、コロナワクチンによる売上高の全体に占める比率が他の2社と比べて
低い点などがその要因であると思われます。

 

これは個別銘柄の特徴で、仮にワクチン特需で売上高が仮に5億ドル(500億円)が
各社に生まれたとしても、元々全体の売上が100億ドルある企業に5億ドル積み
増されるのと10億ドルの売上に同じ5億ドルが積み増されるのでは後者の方が
トップラインのインパクトは大きくなります。

 

これが株価への大きな上昇要因となって跳ね返ってきます。

 

◆徐々に弱まるワクチン報道の株価への影響

先月よりファイザーを筆頭にワクチンの良好な治験結果が出るたびに株価は
大きく上昇する展開を見せてきましたが、ここにきてその株価へのインパクトが
やや衰えてきています。

 

きのう緊急承認されたとの報道ではなんとかダウやS&P500はこれを材料に取引
終了間際にプラス回帰する展開となりましたが、これまでの治験結果のヘッド
ラインほどの株価への影響は大きなものとはなりませんでした。

 

先日もお伝えしたように投資の格言として「Buy the rumor,Sell the fact
(噂で買って事実で売れ)」という言葉があるように、実際に接種が始まる
との報道で株価が上昇するということはかなり期待薄になったとみています。

寧ろそのタイミングが売り転換の流れかもしれません。

 

よって、足元では日米株共に高止まりしつつありますので、短期売買の方は
売りの時期も見極めつつ、攻めの姿勢も忘れずに誤ってもロットを増やして
勝負することはせずに、寧ろ1トレードごとのロットを減らしながら、これまで
稼いできた利益をコツコツドカンでやられないように取り組んでいくと良いかと
思います。

 

※内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではあり
ません。また、当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切の責任を
負いません。投資に関する最終的な決定は、利用者ご自身の判断でなさるように
お願いいたします。

 


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